G-Master Velox Mini 2 B860iをレビュー【後編】
Forza Horizon 6も鬼武者 Way of the Swordも4Kで高画質プレイできる!縦置きできる270K Plus&RTX 5080搭載小型ゲーミングPCの性能
2026年10月17日 10時00分更新
サイコム
の小型ゲーミングPC「G-Master Velox Mini 2 B860i
」は、容量23.1Lとコンパクトだが、ハイエンドPCパーツも収容できる拡張性が特徴だ。また、横置きだけではなく縦置きもできるという、設置自由度の高さも魅力的である。
縦置き配置は設置面積が劇的に減るので、机を広々使える。エアフローやケーブルまわりの処理もよく考えられており、前編ではそのあたりを詳細に解説した。というわけで、今回は気になる性能面をチェックしていこう。
試用機は標準構成から大きく変わっており、とくに性能への影響が大きいCPUは「Core Ultra 7 270K Plus」、GPUは「GeForce RTX 5080」という、ハイエンド構成となっていた。小型PCは冷却性能不足に陥りがちだが、はたして本機はどうだろうか。
| G-Master Velox Mini 2 B860i | ||
|---|---|---|
| 標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
| CPU | インテル「Core Ultra 5 225F」 (10コア/10スレッド、最大4.9GHz) |
インテル「Core Ultra 7 270K Plus」 (24コア/24スレッド、最大5.5GHz) |
| CPU クーラー |
DeepCool「AK400(CTT 2.0 ver.)」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | Asetek「624S-M2」(簡易水冷、240mmラジエーター)+Noctua「NF-F12 PWM」(120mmファン)×2<サイコムオリジナル水冷仕様> |
| マザー ボード |
ASUS「PRIME B860M-A WIFI-CSM」(インテルB860、Micro-ATX) | |
| メモリー | 16GB(16GB×1)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
32GB(16GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
| ストレージ | Crucial「P310 CT1000P310SSD」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) | Crucial「T500 CT2000T500SSD8」(2TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
| ビデオ カード |
Manli「Nebula GeForce RTX 5060 8GB GDDR7」 | Manli「Nebula GeForce RTX 5080 16GB GDDR7」 |
| 電源 ユニット |
CWT「CSN650M-G」 (650W、SFX、80 PLUS GOLD) |
SilverStone「SST-EX1000R-PM」(1000W、SFX、Cybenetics PLATINUM) |
| PCケース | Lian Li「B4-mATX Mesh White」(Micro-ATX) | Lian Li「B4-mATX Mesh Black」(Micro-ATX) |
| PCケースファン | Cooler Master 「Silencio FP 120 PWM」(120mm、背面) | |
| 通信機能 | 2.5GbE(有線LAN)、Wi-Fi 6E(無線LAN)、Bluetooth 5.3 | |
| サイズ | 横置き時:191(W)×420(D)×288(H)mm | |
| OS | Microsoft「Windows 11 Home」 | |
| 直販価格 | 29万7920円 | 66万8370円 |
水冷クーラーでもPL2時の動作音は大きめ……でも、性能は期待通り!
まずはCGレンダリング速度からCPU性能を測る「CINEBENCH 2026」を試してみよう。このベンチマークソフトは全コア/スレッドを使用するMultiple Threadsと、1つだけ使用するSingle Threadの2つのテストがある。前者はCPUの最大性能、後者はコア/スレッドあたりの性能を計測できる。
結果は「pts」という単位で表示され、この数値が高ければ高いほど高性能なCPUとなる。なお、Multiple ThreadsテストはCPUのすべてのコアに高負荷をかけられるとあって、ストレステストとしても優秀だ。
結果は、Multiple Threadsが9111pts、Single Threadが590pts。本機と同じくCore Ultra 7 270K Plusを搭載したPCの過去データ(Multiple Threadsが9034pts、Single Threadが570pts)と比べると、しっかり性能を発揮しているように思える。
この過去データのPCは冷却が間に合っておらず、短時間とはいえサーマルスロットリングが発生し、動作クロックが低くなる瞬間があったからだろう。対して、G-Master Velox Mini 2 B860i
は小型モデルながらも冷却は間に合っており、期待通りの性能が出せたということだ。
実際、CPUの状態をモニタリングツール「HWiNFO64 Pro」を使って確認してみたが、サーマルスロットリングは発生していなかった。また、CPUの温度も最大92度、平均75度と安定しており、熱による性能低下は起こっていないようだ。
ちなみに、メモリー速度がDDR5-7200なら、Core Ultra 7 270K PlusのスコアーはMultiple Threadsテストで1万ptsを超えることもある。CINEBENCH 2026は比較的メモリー速度の影響が大きく、今回の試用機のようにDDR5-5600搭載モデルだと、どうしてもスコアーが下がってしまうのだ。
メモリー不足は以前よりはマシになってきているとはいえ、今でも高速なメモリーを安定して入手することは難しい。ゲーム用途であれば、そこまでメモリー速度による性能差が出ないこともあり、G-Master Velox Mini 2 B860i
ではDDR5-5600を採用しているのだろう。
なお、今回のテストはすべて横置きで行っている。縦置きでもCINEBENCH 2026を動かしてみたが、Multiple Threadsテストのスコアーは9097ptsと横置き時とほぼ同じで、気にするほどの性能差は確認できなかったからだ。
では、動作音はどうだろうか? とくに今回のようにハイエンド構成の場合、高負荷時の発熱はすさまじく、これを十全に冷却するにはファンが高回転になりがちだ。そこで、PCの正面約30cmの距離から騒音値を測ってみた。電源オフ時の暗騒音32.8dBに対し、アイドル時は35.2dBと比較的静かで、低負荷時も動作音が気になることはなかった。
一方で、CINEBENCH 2026のMultiple Threadsテスト時の騒音値は、最大ターボパワー(PL2=250W)動作時で50.3dBとかなり大きい。ただし、負荷がある程度続いた後はベースパワー(PL1=159W)動作になると、40.3dBとかなり落ち着いていた。
動作音はそれなりにあるものの、小型モデルとしては健闘しているといえるだろう。標準構成ならそこまで気にしなくてもよいと思うが、ハイエンド構成なら吸排気を行なう場所はふさがないように注意したい。
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