総合14W(7W+7W)の
2WAYステレオスピーカーは伊達じゃない!
2WAYステレオスピーカーは伊達じゃない!
さて肝心の音質ですが、総合14W(7W+7W)のハイパワーデジタルアンプと12.5センチ+3センチのコーンツイーターを採用した2WAYステレオスピーカーを搭載しているだけに、音はかなりよいと感じました。今回は手持ちのカセットテープ3本で試聴してみましたが、7106円で購入した某超大手メーカーのCDラジオ(1.1W+1.1W)より断然音はよかったです。なんだかんだ、最後にはスピーカーの出力が物を言いますね。
なお、QUEENの「Bohemian Rhapsody」をカセットテープとMP3(160kbps)で再生し、それぞれの周波数特性を「Audio Frequency Analyzer」というスマホ用アプリで測定してみたのですが、MP3のほうが微妙に低域がよく出ているなぁというくらいで、「カセットテープって意外と音がいいんだな」という驚きのほうが大きかったです。
ちなみに、カセットテープは映画「Bohemian Rhapsody」のアルバムに収録されていた「Bohemian Rhapsody (2011 Remaster)」、MP3はCD「Greatest Hits」に収録されていた「Bohemian Rhapsody (2011 Remaster)」を160kbpsで変換したものです。MP3はもっと高いビットレートで変換すれば音はよくなります。今回の結果はあくまでも参考に留めてください。
著作権上、音声トラックをミュートしていますが、「Bohemian Rhapsody」再生中の測定表示を比較しました。最初の「Is this~」でタイミングを合わせてYouTubeの公式動画「Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video Remastered)」を再生すれば、それぞれの違いを細かく確認できます。ただし、再生速度が微妙に異なるのか、終盤でカセットテープのほうの波形が遅れているようです。こちらもあくまでも参考に留めてください。
最後にUSBメモリーへのMP3録音を試してみました。MP3録音は、USBメモリーまたはmicroSDメモリーカードを装着した状態で、右側面の「PLAY /REC.」ボタンを長押しすれば、カセットテープ、ラジオ、本体内蔵マイク、AUX IN外部入力からいつでも録音可能。試しに先ほどのカセットテープやラジオ番組をMP3録音してみましたが、「SCR-B7」のスピーカーで聴いたかぎりはほぼ同じクオリティーで記録されていました。前述のとおり状態にもよりますが、カセットテープの音源のMP3化には十分利用できるはずです。
懐かしさに浸れるだけでなく
現代の音楽プレーヤーとしても活躍してくれる
現代の音楽プレーヤーとしても活躍してくれる
さて、恒例の主観的評価の出し惜しみはやめました。「エモ度」は100点満点中95点、「レトロ度」は100点満点中100点です!
エモ度については、使い方や、聴く曲によって変わるかな。実家の押し入れから学生時代に作ったドライブデート用のテープが発掘されたら、悪い意味であまりのエモさに悶え、失神するかも。レトロ度は文句なしに満点。「SCR-B7」を箱から出して初めて見たときには、数十年ぶりに旧友と会ったような懐かしさを感じましたよ。
ラジカセはこのあと怒濤の進化を遂げ、ダブルカセット、オートリバース、頭出し、倍速ダビングなどの便利機能が搭載されました。しかし、やはり「昭和レトロ」を代表するのは「SCR-B7」のデザインです。そして、MP3録音・再生、Bluetoothスピーカー機能も搭載されているので、懐かしさに浸れるだけでなく、現代の音楽プレーヤーとしても実用的に活用できるわけです。
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