すでに若者の半数以上はフリマサービスでやりくり中
10代のお小遣いは毎月7000円未満。足りない分は「フリマ」で稼いでいる
フリマサービス利用率は半数を超える
若者はフリマサービスをどの程度利用しているのだろうか。PayPayフリマの10代を対象としたフリマサービスの利用状況に関する意識調査(2023年4月)を見てみよう。
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10代の1ヵ月の平均収入(お小遣いやアルバイト代を含む)は、「7000円未満」が60.5%、「7000円以上」が39.5%だった。
フリマサービスを使ったことがあるか聞いたところ、「まだ使ったことがない」(32%)が最多、続いて「買ったことがある」(31%)、「売ったことも買ったこともある」(25%)。
10代は可処分所得が少なく、そのなかでのやりくりが求められる。半数以上がフリマサービスでの購入経験があるのは、少ない収入でやりくりしている証と言えるだろう。
タレントグッズ、ゲーム、ファッションアイテムを出品
10代の出品データを見ると、男女による出品カテゴリーの違いが見られる。
男性は「テレビ、アニメ、キャラクターグッズ」や「Switchソフト(パッケージ版)」「イヤホン」「ポケモンフィギュア」などのアニメやガジェット系の出品が多く、女性は「タレントグッズ」や「K-POP」「アイドルCD」「スカート」「シャツ、ブラウス」などアイドル関連やファッション関連の出品が多い。
10代がフリマサービスで売りたいものは、1位「趣味・タレントグッズ」、2位「ゲーム、おもちゃ」、3位「服装・ファッション関連」、4位「日用品・文具・雑貨/雑誌・漫画」だった。
実際、ランクインしたカテゴリーのアイテムの出品は多いようだ。学校で使用する教科書や、受験や資格取得で使うテキストや教材の出品も多いのは、10代ならではだろう。
また、「スマホ、タブレット、パソコン」カテゴリー内の「スマホケース、カバー」は10代の出品件数が最も多くなっている。スマホケースやカバーは機種変の際に必ず不要となるため、出品しやすいと考えられる。
「フリマはみんな使っている。欲しいものがあったら、まずフリマをのぞく。要らないものも大体何でも売れるし、売ったお金で欲しいものが買えるし最高」と、ある大学生は言う。今どきの若者はフリマサービスを活用しながら限られた収入を上手にやりくりしている。大人世代も見習うと良いかもしれない。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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