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auとソフトバンク、デュアルSIMでドコモからユーザー奪う?

2023年02月07日 09時00分更新

ドコモは提供遅ければユーザー奪われる可能性も

 となれば、「安さよりもいざという時にもつながる安心感」を得たいと言うユーザーであれば、ワイモバイルやUQモバイルからソフトバンクやauに契約を切り替える人も出てくるだろう。

 そうなれば、KDDIやソフトバンクとしては基本料金の収入が上がるわけで、デュアルSIMがサブブランドとの差別化としての「キラーサービス」になる可能性もある。

 もちろん、KDDIとソフトバンクはNTTドコモや楽天モバイルとも話を進めていくことになるだろう。将来的にはNTTドコモからもデュアルSIMサービスが出てくるだろう。

 しかし、それがいつのタイミングになるかはわからない。

 NTTドコモからの提供に時間がかかるとすれば、その間にKDDIとソフトバンクがNTTドコモユーザーを奪う可能性も出てくる。

 KDDIとソフトバンクのデュアルSIMサービスは、単なる「保険的なオプション」に留まらず、ユーザーの獲得合戦につながることも予想されるのだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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