週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ゲーム7本でワットパフォーマンスを徹底検証!

799ドルのRX 7900 XTキラー!? GeForce RTX 4070 Tiレビュー【前編】

2023年01月04日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

ライバルに僅差で抜かれた「Tiny Tina's Wonderlands」

 今回最後に試すのは「Tiny Tina's Wonderlands」だ。APIにDirectX 12、画質“バッドアス”に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Tiny Tina's Wonderlands:1920x1080ドット時のフレームレート

Tiny Tina's Wonderlands:2560x1440ドット時のフレームレート

Tiny Tina's Wonderlands:3840x2160ドット時のフレームレート

 トップは文句なしにRTX 4080。2番手はRX 7900 XTだが、ほんの僅かの差でRTX 4070 Ti、少し離れてRTX 30シリーズと続いた。ここでも4KでRTX 3090に逆転されている。17万円で発売当初20万円オーバーのRTX 3090にここまで立ち回っているのだから、価格的には妥当な性能と言えそうだ。

Tiny Tina's Wonderlands:ベンチマーク中のTBP

 RTX 3090〜RX 3080は解像度に関係なくほぼ全力で回っているのに対し、RTX 4080や4070 Tiは解像度とTBPが連動している。レイトレーシングを一切使わないゲームではあるが、Tiny Tina's WonderlandsがGPUに関係なく電力を遠慮無く使ってくれるゲームであると評価して良いようだ。

Tiny Tina's Wonderlands:TBP 10Wあたりのフレームレート

 Ampere世代に対するAda Lovelace世代のワットパフォーマンスは高いが、RTX 4070 Tiは4080よりワットパフォーマンスも控えめ。ライバルのRX 7900 XTと良い勝負になっている。

レイトレーシングやDLSS系テストは後編

 以上で前編の検証は終了だ。RTX 4070 Tiのパフォーマンスはよりスペックの高いRTX 4080に及ばないのは当然だが、DLSS FGの助けを借りなくても概ねRTX 3090の代替以上の働きをする点は良いニュースといえる。

 ただ、Overwatch 2やアンチャーテッドのようなタイトルにおいては、解像度を4KまであげるとRTX 3090に負けてしまうシチュエーションが何回も確認された。ライバルであるRX 7900 XTに対しては、ゲームにより勝ったり負けたりはするものの、ゲーム中のTBPやワットパフォーマンスではほぼ優勢以上の結果を出している。

 最安15万円、主力製品は17万円前後という値付けは残念ではあるが、RTX 3070/RTX 3070 Tiあたりのユーザーがジャンプアップを狙いたいと考えるなら、十分検討に値するGPUと言えるのではないだろうか。

 後編ではレイトレーシングを使用したよりヘビーなベンチマーク、そして動画エンコードなどの検証結果も紹介したい。

(後編はこちらから:DLSSで新世代のパワーを発揮! GeForce RTX 4070 Tiレビュー【後編】

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事