週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.16「農業ビッグデータとプラットフォーム学」

農業の生産性向上にICTやデータ活用が欠かせない理由とは?次世代農業の可能性を議論する京都大学セミナーが開催(12月21日・参加無料)

2022年12月16日 20時00分更新

 京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開しており、その第16回が12月21日(水)に開催される。

【参照記事】
謎の学術「プラットフォーム学」を始める京都大学、求む「世界でかませる人」

 昔ながらの農作業、経験や勘へ未だに大きく依存している状況など、日本の農業現場が抱える様々な課題に対して、生産人口減少、気候変動・災害に対応できる持続可能性などに対応するためにも、データ駆動型の農業経営へシフトしていくための取り組みが、農林水産省や各自治体、関連企業などにより進められている。

 「スマート農業」や「農業DX」を果たすべく、生産効率の向上や属人化の低減を実践するためのシステムソリューションやスマート農機なども多数登場している昨今ではあるものの、農業現場が抱える課題を本当の意味で解決するためにビッグデータを利活用するというのは、いかに現場の負担を下げながら有効なデータを取得するのか、取得したデータをどのように解析に足るものへとすべく蓄積〜共有していくのか、また天候、外気温、地質、さらには収穫量や販売数といった多様なデータをいかに価値ある予測や判断へと生かしていくのかなど、そう容易く解が見出せない難しさがある。

 不確定要素を数多く扱う必要があるからこその難しさも抱えているなかで、農業そして食に関わる生産性向上という社会的意義を持った課題へ農業ビッグデータがいかに応えていくのか。今回のセミナーではこの分野においてICT・ビッグデータの導入による課題解決に取り組む企業の担当者らが、日本農業の未来について語り合う予定。参加申込は12月20日(火)正午まで受け付けている。

京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.16】イベント詳細

・イベント名:農業ビッグデータとプラットフォーム学 〜高効率な営農実現へ農業ビッグデータの整備・共有が果たす役割とは〜

・開催:2022年12月21日(水)16時45分 〜 18時45分

・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院

・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所

・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)

・お申し込みはこちらから

登壇者一覧

株式会社クボタ 特別技術顧問
飯田聡 氏

 1953年広島県生まれ。1980年4月久保田鉄工(現・株式会社クボタ)入社。入社後は、農機、主にトラクタの基礎研究や建設機械及び大型トラクタの開発に従事。2004年クボタヨーロッパS.A.S社長(フランス)就任。2009年クボタトラクタコーポレーション社長(アメリカ)就任。2012年農業機械総合事業部長、農機海外営業本部長、2014年研究開発本部長、2016年取締役専務執行役員を経て、2018年より現職、スマート農業技術の特別技術顧問として活躍。

NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーション推進本部・主席プロフェッショナル
榎淳哉 氏

 1988年NECソリューションイノベータ株式会社に入社。パーソナルコンピュータのオペレーティング・システムなど基本ソフトウェアの開発に携わる傍ら、新事業開発、地方創生事業、産学官連携などを推進。2017年より、同社の食農領域における社会課題の解決を目的とした食農関連事業を牽引。

京都大学 プラットフォーム学卓越大学院 プログラムコーディネーター
原田博司 教授

 京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014年より現職。5G、6G通信システム、IoT用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUNは、全世界で数千万台導入されている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう