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地べたのGAFAを目指すクボタのひとこと、農工用石油発動機から100年

2022年01月31日 09時00分更新

今回のひとこと

「クボタが目指しているのは、豊かな社会と自然の循環にコミットする“命を支えるプラットフォーマー”。地べたのGAFAになる」

(クボタの北尾裕一社長)

 クボタが、1922年に開発、製造した農工用石油発動機は、同社初の農業関連製品であった。今年は、ちょうど100年目の節目を迎えている。

1922年に製造した農工用石油発動機

 クボタの北尾裕一社長は、「クボタは、日本の農家に育ててもらった企業である。日本の農業が一番の基盤であり、クボタが世界で培った開発力、調達力、供給能力を活用し、日本の農家に、ソリューションを提供したい」とする。

 クボタは、農業の機械化が食料の安定供給につながると考え、多くの製品を世の中に送り出してきた。そして、クボタの製品が、農業の新しい常識になったということが、何度も繰り返されてきた。

 たとえば、1997年に製品化した「パワクロ」と呼ばれるパワークローラを搭載したトラクターは、揺動支点を下げるという大胆なアイデアによって、牽引抵抗が高まってもクローラユニットが浮き上がらず、十分なグリップ力や牽引力を発揮できるようになったことで、傾斜地でも作業が行えるトラクターが常識となった。

GS機能搭載田植機

 また、自動で直進走行ができる「GS」は、未熟練者でもまっすぐに走行でき、田植機では、誰でも簡単に、まっすぐ植えられるという新たな常識を作った。

 農作業では直進作業が多いが、直進するには熟練の操作が必要となるため、限られた人に作業が集中するという負担が生まれていた。GSの搭載により、アルバイトでも少し指導するだけでまっすぐ植えることができるため、担い手農家では、人員確保がしやすくなり、農業の規模を拡大できるというメリットが生まれた。GS搭載田植機は、2016年に発売して以降、累計1万台の出荷を突破したところだ。現在はトラクターにも採用している。ちなみに、GSは、Go Straightから命名した。

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