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京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.15「ものづくりとプラットフォーム学」

日本IBMや安川電機AI子会社の技術責任者らがDX推進による変革が進む日本のものづくり・製造業のこれからを議論する京都大学オンラインセミナー開催(11月17日・参加無料)

2022年11月11日 17時00分更新

 京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開しており、その第15回が11月17日(木)に開催される。

【参照記事】
謎の学術「プラットフォーム学」を始める京都大学、求む「世界でかませる人」

 日本の製造業・ものづくりは、安定的な資材調達や生産人員確保などを目的としてグローバル・バリュー・チェーン構築を積極的に推し進めながらその強みを維持してきた。しかし国際的に拡大したサプライチェーンを見回すと、地政学的リスクが大きく顕在化しており、加えて脱炭素などの環境問題、現地で従事する人々に対する人権的配慮の徹底など、サステナビリティへの対応も増大している状況。最近では生産活動の国内回帰に関するニュースも増えつつあり、今後の製造業がどういった方向へ進むのか見通しづらい状況になっている。

 そうした不確実性の高い社会状況下で、日本のものづくりを現代の要請に応じつつ強靱化させていくためには「サプライチェーン全体の把握」が必要であり、それを果たす手段としてもAIやIoT技術を活用したデジタル化が鍵になることが、内閣府が発行する白書『日本経済2021-2022』でも強く指摘されている。またこれは、SDGsのゴール12にある「つくる責任 つかう責任」を果たしていくためにも欠かせない取り組みであることは言うまでもないだろう。

 今回のセミナーでは製造現場におけるAIや産業ロボットの活用に取り組む企業の取り組みを切り口に、ものづくり大国・日本が抱えている現在的な課題はどういったものか、それら課題解決にサプライチェーンを包括できるデジタルプラットフォームが何故欠かせないのかを識者らが議論しながら、製造業・ものづくりのこれからを俯瞰する予定だ。参加申込は11月16日(水)正午まで受け付けている。

京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.15】イベント詳細

・イベント名:ものづくりとプラットフォーム学 〜AIやロボットによる、多品種少量生産にも対応する製造工程のDX推進〜
・開催:2022年11月17日(木)16時45分〜18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから

登壇者一覧

株式会社エイアイキューブ 代表取締役社長
久保田由美恵 氏

1991年に九州工業大学情報工学部を卒業後、株式会社安川電機に入社。入社後は、一貫してロボット事業のソフトウェア開発に携わり、ロボットコントローラー、ロボットを操作する機器のソフト、オープン化機能の開発などを行った。2016年からは、自動化にデジタルデータを活用していく全社的な取り組みのなかで、中核となるデータ視える化ソフト「YASKAWA Cockpit」の開発・製品化を主導。2019年より株式会社エイアイキューブ 代表取締役社長に就任し、『モノづくりの現場でAIが当たり前に活用されている状態を作る』ことを目指し活動中。

日本アイ・ビー・エム株式会社
IBMコンサルティング事業本部 技術理事 エッジコンピューティングCTO
坂本佳史 氏

IBMの技術者の最高位であるIBM Distinguished Engineer並びに日本IBMにおけるエッジコンピューティングの最高技術責任者。2014年に九州大学大学院でリバースモデリングとモデルベースシミュレーションを活用した組込みシステム開発手法の研究によりコンピューターサイエンスの博士号を取得。IBMの入社は1985年。これまでパーソナルコンピューター、組込みシステム、およびASIC/SoCの設計と開発を担当。その後、ASIC/SoC開発プロジェクトのアーキテクト兼プログラムマネージャーを経てR&D領域でのDXを推進するコンサルティングエンジニアを担当。九州大学大学院システム情報科学府非常勤講師。

京都大学 プラットフォーム学卓越大学院 プログラムコーディネーター
原田博司 教授

京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014年より現職。5G、6G通信システム、IoT用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUNは、全世界で数千万台導入されている。

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