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楽天プラチナ問題、ドコモの提言で解決か

2022年12月12日 09時00分更新

「横取りなし」のハッピーエンドか

 NTTドコモの提言を受けて、楽天モバイルは「総務省において、プラチナバンド再割当以外の新たな選択肢になりうる700MHz帯の3MHzシステムの検討が開始されたことを歓迎いたします。総務省における技術検討には、当社も参加予定であり、議論にしっかりと貢献してまいりたいと思います」とコメントしている。

 仮に既存3社からプラチナバンドを巻き上げた場合、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのユーザーも「これまでよりもつながりにくくなった」「速度が遅くなった」という悪影響が出る可能性もあった。

 しかし、既存3社のプラチナバンドを横取りしなくても、新しいプラチナバンドが発掘されたことで、楽天モバイルもすぐに全国でプラチナバンドを始められ、さらに既存3社も1000億円という大金を負担することなく、プラチナバンドを死守できる。

 まさに4社がいがみ合うことなく、ハッピーエンドで終わるシナリオになりそうだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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