4Kで60fpsが厳しい「A Plague Tale: Requiem」
「A Plague Tale: Requiem」では最高画質に設定。新ゲーム開始後、最初のカットシーンをスキップした後から、一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
グラフィック描画が濃密なだけあって、RTX 4080 FEの平均フレームレートはフルHDで130fps程度、4Kになると平均60fpsを出すことも難しくなる。4Kで唯一平均60fpsを超えたのはRTX 4090 FEだけだ。無論、このようなゲームは、DLSS SRのような負荷を軽減する技術が必要だが、さらにこのゲームではDLSS FGにも対応している。この辺りについては後ほど検証しよう。
Ada Lovelace世代のRTX 4090 FEと4080 FEのGPU Powerは、各GPUのTGPよりも低い。特にフルHDやWQHDでは全力を出し切れていないようだ。その一方で、Ampere世代のRTX 3090 Tiや3080 FEはそれぞれのTGP限界をほぼ使い切っている。フレームレートが出ない理由において、新旧GeForceで微妙に理由が違うのかもしれない。
より少ない電力消費で高いフレームレートを出せるAda Lovelace世代のGeForceは、10Wあたりのフレームレートも高い。Ampere世代のGeForceはAda Lovelace世代の半分とまではいかないが、低めのワットパフォーマンスになっている。
「Forza Horizon 5」ではGPUが遊んでいる?
「Forza Horizon 5」では画質“エクストリーム”に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。この検証ではFSR 2やDLSS SRに初対応したバージョンを利用している。
GPUの序列が特に変わっているわけではないが、上位GPUと下位GPUの差は比較的小さい。RTX 4080 FEは、4K環境でRTX 3090 Tiの1.24倍、RTX 3080 FEの1.48倍のフレームレートを出しているので優位性は確認できたが、強烈に速いという印象はない。
GPU Powerを見ると、Forza Horizon 5であまり回っている感がない理由が表れている。RTX 4080 FEではフルHDだと200W弱、4Kでも平均250W前後しか使っていない。つまり、GPU自体がフルパワーで仕事をしていないと考えることができる。RTX 3090 Ti以下のGeForceでも消費電力は少なめだが、RTX 40シリーズに比べると消費電力が大きく、それなりに頑張っていることが示されている。
GPUがあまり仕事をさせてもらえない設計のようだが、10Wあたりのフレームレートという観点では、RTX 4080 FEは5fps〜9fps出せている。RTX 30シリーズから見れば2倍近い値だ。
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