DLSS無しでは4Kプレイは厳しい「Ghostwire: Tokyo」
「Ghostwire: Tokyo」でもレイトレーシングを含む全画質設定を一番重くなるように設定。マップ内の一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
フルHDではRTX 4090 FEとRTX 3090 Tiのフレームレートがほぼ同じなので、Spider-Manと同傾向か? と思ったが、WQHDになるとAmpere世代のRTX 30シリーズは急激に失速。この時点でRTX 4090 FEは3090 Tiの1.3倍程度のフレームレートになる。4Kになると差がさらに広がり、最終的には格差は1.7倍にまで拡がった。CUDAコアやRTコアの数、さらに動作クロックの高さがこの差の源泉になっていると推測される。
「F1 22」でも圧倒的な強さをみせる
「F1 22」では画質“超高”をベースにレイトレーシングのクオリティーも最高に設定。異方性フィルタリングはx16、アンチエイリアスは“TAA+FidelityFX”とし、ゲーム内ベンチマーク(条件は“モナコ”+“ウエット”)再生中のフレームレートを計測した。このゲームではDLSS Frame Generation対応のβビルドを使用しているが、βビルドの制約からHDRはオフにして検証している。
F1 22では、フルHDでもRTX 4090 FEが強い存在感を示している。解像度が上がるほどにフレームレートの差は拡大し、4KになるとRTX 4090 FEの平均フレームレートはRTX 3090 FEの1.9倍弱にまで高まる。4Kでは既存のハイエンドGPU勢が平均50fpsにすら届いていない中、RTX 4090 FEだけ73fpsというのは驚くほど強力である。
「Cyberpunk 2077」の超重設定ではRTX 4090でも厳しい?
最後に試すのは「Cyberpunk 2077」だ。今回はDLSS Frame Generationが実装されたβビルドを使用する。画質は“レイトレーシング:ウルトラ”をベースに、DLSS Super Resolutionを無効化、さらにレイトレーシングの反射クオリティーを一番重い“サイコ”に設定(将来的にはさらに上のOverdriveモードが追加されると思われる)。ここでもHDRはDLSS Frame Generation検証の制約から無効としている。
プリセットの“レイトレーシング:ウルトラ”よりさらに重いレイトレーシング設定でテストしているため、RTX 4090 FEでも4Kで平均40fpsも出すことができていない。DLSS Super Resolutionを使わない設定であれば、WQHDがギリギリのラインといえるだろう。ただ、WQHDでのプレイで満足するなら、既存のRTX 3090 TiやRTX 3090でもほとんどのゲームで高いフレームレートが出せるため、導入する意義は薄れる。
お詫びと訂正:掲載当初、Cyberpunk 2077のグラフ内のゲームタイトルを誤って表記していました。該当部分を訂正すると共にお詫び申し上げます。(2022年10月11日23:55)
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