週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

実はそれほど燃費は悪くない?ワットパフォーマンスも検証

既存GPUと一線を画す4Kの強さ。GeForce RTX 4090のゲーム性能を徹底検証!

2022年10月11日 22時10分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

「Overwatch 2」では低解像度でも圧倒的に強い

 「Overwatch 2」では、画質“エピック”を選択し、レンダースケールを100%に固定。フレームレート上限は600fps、FSR 1.0は無効に設定した。マップ“Eichenwalde”におけるBotマッチを観戦中のフレームレートを計測した。

Overwatch 2:1920x1080ドット時のフレームレート

Overwatch 2:2560x1440ドット時のフレームレート

Overwatch 2:3840x2160ドット時のフレームレート

 これまでのゲームと異なり、RTX 4090 FEはフルHDでもRTX 30シリーズやRadeonに対しフレームレートで大差を付けている。RX 6950 XTはフルHDでは割と強かったが、WQHDになるとRTX 3090 Tiに追い抜かれ、4KではほぼRTX 3090 FE+α程度の性能になる。

 RTX 4090 FEも解像度があがるほどにフレームレートを落とすものの、最終的に4K設定ではRTX 3090 FEの1.8倍弱、RTX 3090 Tiの約1.5倍の平均フレームレートを叩き出した。導入コスト的にApex Legends〜Overwatch 2のようなeスポーツ系タイトルには向かないGPUではあるが、4Kで快適にプレイできる環境が欲しいのであれば、RTX 4090 FEは一考に値するGPUと言えるだろう。

4Kでも100fps以上をキープする
「Tiny Tina's Wonderlands」

 「Tiny Tina's Wonderlands」ではAPIにDirectX 12を選択。画質は“バッドアス”とした。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Tiny Tina's Wonderlands:DirectX 12 API、1920x1080ドット時のフレームレート

Tiny Tina's Wonderlands:DirectX 12 API、2560x1440ドット時のフレームレート

Tiny Tina's Wonderlands:DirectX 12 API、3840x2160ドット時のフレームレート

 ゲームの内容はどちらかと言うと脳天気系だが、描画負荷はレイトレーシングを使わないFPSとしては相当重い(後述するがシェーダー負荷も高いので消費電力も高い)。そのため、RTX 4090 FEでもフルHDで240fpsキープは難しい。フルHDではRTX 3090 TiやRX 6950 XTより3割程度速いだけだが、解像度が上がると実力差が顕わになる。ほかが100fpsを大きく割る数値になっているなか、RTX 4090 FEは4Kで120fpsプレイがなんとか狙えそうな数値になっている点に注目だ。

Radeon有利の「Forza Horizon 5」では……

 「Forza Horizon 5」では画質“エクストリーム”に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Forza Horizon 5:1920x1080ドット時のフレームレート

Forza Horizon 5:2560x1440ドット時のフレームレート

Forza Horizon 5:3840x2160ドット時のフレームレート

 もともとForzaシリーズはRadeonとの相性が良く、RTX 3090 Ti〜RX 6950 XTの中で見ればどの解像度においてもRX 6950 XTが強い。特に、メモリーバス幅の制約があるにも関わらず、4KでRX 6950 XTがRTX 3090 Tiを上回っているあたりはその傾向が強く窺える。

 しかし、RTX 4090 FEは4K時においてRX 6950 XTの最大1.5倍程度のフレームレートを出している。フルHD〜WQHDでも高いフレームレートを出しているが、解像度が低くなるほどRTX 4090 FEの費用対効果が薄れていく。RTX 4090 FEは究極の4KゲーミングのためのGPU「でもある」といえる。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事