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ULTRA PLUS「UP-HSUBKVC」「UP-HSABKVC」レビュー

ボイスチェンジャーアプリ付属で7000円の超お得ゲーミングヘッドセット発見

2022年10月17日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII
提供: 株式会社プリンストン

音量調整やマイク着脱など使い勝手も良し!

 次いで動画配信サービスを確認してみる。視聴にはマイク部分は不要なので外しておくことにした。動画の再生を始めると、こちらも音質は十分すぎるほど。USB接続なので余計なノイズもない。低音がほどよく強調されている感もあり、ゲームプレイ時とはまたちょっと異なるような迫力があるようだ。

マイクは取り外し可能

 そして意外に便利なのが、装着時にちょうど手元あたりにくるインラインコントローラーの存在。音量の調整やマイクのオン/オフがノールックで操作できるので使い勝手も快適だ。

 個人的には、音量の調整が「スライド式」ではなく「ダイヤル式」なのがよい。スライド式だとウッカリすると音量マックスまたはミニマムになってしまうことがあり、微細な調整がしにくいところがある。ダイヤル式だとじわり回せば確実に音量の大小を調整できるし、意図したのと逆(たとえば音量を上げるのに下げてしまった)の操作をした場合でも確実に操作変更できる。

音質もさることながら、快適な装着感で長時間動画も疲れづらい

 そして最後に、「UP-HSUBKVC」「UP-HSABKVC」に付属する「AUDIO INPUT FX LEダウンロード版」を使ってみることに。インストール自体は、同梱のマニュアルに従ってダウンロード、シリアルコードを入力すればよい。

AUDIO INPUT FX LEダウンロード版のインストールは容易。マニュアルに付属しているシリアルコードを入力し、ウィザードに従って行けばOK

 それにしてもこの「AUDIO INPUT FX LEダウンロード版」、付属する廉価版ソフトとはいえ、無償で利用できるにしてはおトク感がある。製品版から機能は若干制限されるものの、それでも製品版が価格8800円(税込)だと知れば、使ってみない手はないというものだ。

 いくつか「AUDIO INPUT FX LEダウンロード版」のエフェクトを試用してみたのだが、最も効果が大きかったのは「ボイスチェンジャー」だった。プリセット設定で「male→famale」といった設定があり、選択すればおじさんボイスが甲高い女性ボイスになる。

 「コーラス」は発音に広がりや厚みを持たせてゴージャスな感じに、「ディレイ」は“やまびこ”のような反響効果、「リバーブ」は残響効果によって空間の広さをシミュレートする。

 それぞれの効果を組み合わせることも可能で、設定をプリセットして保存し、次回以降にすぐさま設定変更して利用することもできる。VTuberとして活躍していこうという気概のある人なら、いくつか試してみながら理想のボイスになる設定を確認していけばよいと思われる。

 筆者は各機能をZoomでのWeb会議で使ってみたのだが、相手のインパクトが大きかったのはやはり「ボイスチェンジャー」だった。そのほかの効果は「ああ、確かにちょっと違いますね」ぐらいの割と塩反応だったのだが、設定を調整していくことで納得できる音質を自分で作り出せる気もしている。

【まとめ】配信もしたい初心者なら迷わず「買い」の超コスパ

 前述したように、3.5mmイヤホンプラグタイプの「UP-HSABKVC」が5980円(税込、直販価格)、USBタイプの「UP-HSUBKVC」が6980円(同)。この価格でこの性能なら文句はないというものだ。基本性能が高く、ゲームプレイ用、動画視聴用として十分性能を発揮してくれる。

 その上でボイスエフェクトが意外にも楽しい。この価格で、そこまで試せるのは非常におトク感が高いというもの。また、接続タイプが2種類あることも大きなメリットだ。接続性も高く、たいていの読者の環境に対応できるはず。

 ZoomなどWeb会議サービスにボイスチェンジャーアプリが対応しているのもうれしいところ。とはいえ、マジメな用途では使い道が思いつかないところだが……。

 それはともかく、単純にエントリーヘッドセットとして見ても、極めてコスパの高いこの1台。これから動画配信を体験してみたい、VTuberもやってみようか、なんて人にはぜひともおすすめしたい製品だ。

(提供:株式会社プリンストン)

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