ようやく見つかったベストディスプレー
というわけで、基本に立ち返って条件をもう一度確認します。O山氏の不満点から希望をまとめると、「横に長くて、高さが調整できて、ピンとくる明るさで、大きすぎないやつで、空間にマッチしたサイズ」です。我々はそれを≒「27~30型ウルトラワイドモデルでIPSパネルを採用し、高さ調整とスイーベルに対応するスタンドを搭載するモデル」と解釈。
この条件に見合ったものを今度はインターネットも駆使して再度探します。まあ、この手間を省きたいからこそショールームに来たわけですが、物件探しでも内見を重ねてダメなら、再度インターネットの力を借りることもあるでしょうよ! すると、答えは意外近くで見つかりました。なんとASCII.jpにめちゃ条件に合致した製品のレビュー記事が載っておったのです。
「JN-IPS29WFHDR-C65W」は29型のIPSパネルを採用したウルトラワイドで、解像度は2560×1080ドットとフルHDよりも作業領域の横幅が1.3倍広いモデルです。スタンドはチルト、スイーベル(右45度、左45度)、高さ調整(上下135㎜)に対応しており、ご覧の通りノートPCで隠れることはありません。
しかも、USB Type-Cを介したKVM機能にUSB PD機能もあり、O山氏のノートPCとも相性ぴったり! OSDでは各種プリセットのほか、色温度まで選べ、HDR 10にも準拠と言うことなしです。
「イッペイさん!わたしこれに決めました!」とようやくO山氏のOKもいただき、ほっと胸をなでおろす僕と剣持さん。これにてめでたしめでたしと、のべ2時間に及ぶディスプレー探しは幕を閉じるはずでしたが、すっかり気を良くしたO山氏のうかつなひと言でショールームに再び緊張が走ります。
O山氏「イッペイさん、これすごくいいディスプレーじゃないですか!ぜひレビュー記事を作るべきですよ!」
O山ちゃん……。いや、これもうすでにレビュー記事出てるのよ。ジサトラユージが担当したASCII.jp記事「USB PDとKVMに対応する29型の21:9ウルトラワイド液晶が3万円台!その実力は?」でやってるのよ。担当のユージ君が泣いちゃうぜ…。まあ、僕も自分が担当していない記事だから、すっと最初から候補に挙げられなかった点はマジごめんだけど……。
というわけで、これにて「知識ゼロの同僚のディスプレー選びに付き合った話」は一抹の気まずさを残して終了となります。みなさんも知人のディスプレー選びに付き合わされたら、ぜひ今回の「物件探し」法を試してみてくださいね。ちょっとでも気苦労が減れば幸いです。
JN-IPS29WFHDR-C65Wの主なスペック | |
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パネル | 29型IPS(ノングレア) |
解像度(アスペクト比) | 2560×1080ドット(21:9) |
表示色 | 1677万色 |
輝度 | 250cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大100Hz |
応答速度 | 6ms |
インターフェース | HDMI 2.0、DisplayPort 1.2、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力ほか |
スピーカー | 3W×2 |
チルト | +23~-20度 |
高さ調節 | 上下135㎜ |
スイーベル | 右45度、左45度 |
ピボット | - |
サイズ(スタンドを含む)/重量 | 701(W)×185(D)×370-505(H)mm/約6.5kg |
その他 | KVM機能、AMD FreeSync、USB PD(65W)、HDR 10 |
直販価格 | 3万4980円 |
(提供:株式会社JAPANNEXT)
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