大阪ガス×JAPANNEXTが進めるチューナーレステレビ事業をインタビュー
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いち早く新機能を搭載しながらも、比較的リーズナブルな価格を実現しているディスプレーメーカーの「JAPANNEXT」。そのJAPANNEXTの製品を、法人の社内設備や提供するサービスに活用する動きが起こっている。
今回は、近畿地方のガス会社である「大阪ガス」がJAPANNEXTのディスプレーを自社のサービスに採用するというので、同社のエナジーソリューション事業部 市場戦略チーム マネージャーである棚倉 悠平氏と、エナジーソリューション事業部 市場戦略チームの小野田 恵介氏に話を伺った。
大阪ガスとJAPANNEXTは業種も違うため、一見何の接点もないように思えるが、なぜ大阪ガスはJAPANNEXTの製品を選択したのだろうか?
在宅ワークとの共存がテーマ
両社のコンセプトが合致したプロジェクト
――今日はよろしくお願いします。まず気になったのですが、なぜJAPANNEXTさんに声をかけるに至ったのでしょうか?
棚倉氏:弊社は、8月1日から「スマイLINK TV Stick」(以下、TV Stick)を発売しました。ご自宅のテレビやディスプレーと接続して、大画面でNetflixをはじめとしたエンタメなどをお楽しみいただく商品でして、在宅ワークが多くなる状況下でディスプレーとの相性も良く、一緒にご提供できるディスプレーを探していたところJAPANNEXTさんに行きついた形となります。
――ガス会社である大阪ガスさんが、異業種とも言えるTV Stickを販売されたのはどういった意図があったのでしょうか?
棚倉氏:弊社はガス事業が主軸ですが、電力事業や最近では固定通信事業もはじめました。また、ガス機器だけでなく住宅まわりのリフォームなど総合的にお客様の住まいを快適にするお手伝いをさせていただいております。確かに異業種に見えるかもしれませんが、TV Stickも住まいを快適にする点では共通している部分があるのではないかと思っています。
――TV Stickというのは大阪ガスの契約者のみに向けたサービスなのでしょうか?
棚倉氏:当社との契約がなくても利用できるサービスです。東京や北海道にお住まいのお客様でもご利用いただけます。利用には当社の会員サイト「マイ大阪ガス」に登録いただく必要があるのですが、こちらはメールアドレスがあれば登録可能です。
――TV Stickの設定にはどのくらい手間がかかるのでしょうか?
棚倉氏:設定はかなり簡単です。5分~10分くらいで設定できるのではないでしょうか。
――現在TV Stick単品を購入されているかたは、ディスプレーに接続して使っている場合が多いのでしょうか?
棚倉氏:現在ご購入されているお客様は、ご自宅のテレビに接続して使用されているかたが多いようです。ですが、パッケージの仕方で今後は変わっていくと思います。コロナ禍により、在宅ワークが増え、自宅の仕事環境を良くしたいというニーズが増えてきました。弊社内でも、ノートPCと合わせて大画面のディスプレーを利用して仕事をするメンバーが目に見えて増えました。そういった人たちが在宅ワークをする場合、昼間は仕事、休日はエンタメでディスプレーを利用するというニーズは一定量あると思っています。
――すでにTV Stick単体を購入している人の反応はいかがですか?
棚倉氏:売れ行きは順調です。現在は当社の販売代理店様を通じた販売が主でして、お客さま層から比較的ご高齢のお客さまが多いのではないかと推測しています。
――ご高齢のかたですと、Netflixのようなサービスには馴染みが薄いのではと思いますが、どのようにTV Stickに興味を持たれるのでしょうか?
棚倉氏:確かに、市場調査をするとご高齢のお客さまはNetflixの認知度が低いのですが、一方でテレビを見る時間は他の世代よりも圧倒的に多いです。今は、3カ月無料でNetflixが見られるキャンペーンも実施しておりますので、試しに見てみようというお客様が多いのではないかと思っています。
――TV Stickで見られるのはNetflixだけなのでしょうか?
棚倉氏:いえ、NetflixのほかAmazon Prime Video、YouTube、U-NEXTはリモコンにショートカットキーが配置されています。それ以外にもABEMAやDAZNなども視聴可能です。今用意しているプランでバンドルしているのはNetflixのみですが、Netflixが付かないシンプルプランもあります。NetflixプランならTV Stickが実質無料というのもあり、Netflixプランが今は人気ですね。
――TV Stickはどのような販売形態になっているのでしょうか?
棚倉氏:今は弊社のホームページやコールセンター、販売代理店様を通じてご購入いただける形になっています。また、サイトの中でさまざまな商材を取り扱っているのですが、その中でJAPANNEXT様のディスプレーも販売しております。
小野田氏:現在予定しているのはあくまで既存製品のディスプレーなのですが、将来的にはTV Stick専用モデルも作りたいと考えてご相談させていただいています。
――専用のモデルというと、どういったディスプレーを想定しているのでしょうか?
小野田氏:例えば、もともとHDMIポートが1基しか付いていないところを、TV Stickで1基埋まることを想定して2基用意するとか、エンタメ目的であるならより良いスピーカーを使うとか、そういったことを考えております。
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