週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「AMD Radeon Super Resolution」を使えば4K解像度も安定60fps!

ELDEN RINGはフルHD、WQHDなら60fpsを維持!「Ryzen 7 5800X」&「RX 6700 XT」を搭載する推奨PCで"王"を目指せ

2022年04月06日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●市川/ASCII
提供: マウスコンピューター

バランスの良い構成でベンチマーク結果も良好

 試用機に搭載されているRyzen 7 5800Xは、Zen3アーキテクチャーのミドルハイに位置するCPUで、CPUコア数は8コア/16スレッド、最大ブースト時の動作クロックは4.7GHzに達する。最近は家庭用ゲーム機のCPUも8コア/16スレッドになっているので、同じ8コア/16スレッドのRyzen 7 5800Xはゲーム向けとしてはバランスも良さそうだ。

 システムメモリーは32GB(DDR4-3200 16GB×2)で、ゲーミング用途では十二分の搭載量といえるだろう。

 また、GPUのRX 6700 XTも現行Radeonの中でもミドルハイに位置するモデルだ。ビデオメモリーにGDDR6 12GBを搭載し、ビデオメモリー用のキャッシュメモリー「Infinity Cache 96MB」を携えるのが大きな特徴。ターゲットとする解像度は2560×1440ドットとされている。

 ミドルハイ向けのゲーミングPCとしてバランスの整ったこれらCPUとGPUの組み合わせがどのようなパフォーマンスを見せるのか、ここからは各種ベンチマークの結果を交えて探っていくことにしよう。

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の実行結果

 はじめのベンチマークは、CPUのマルチスレッド性能とシングルスレッド性能を3DCGのレンダリング速度で測るベンチマーク「CINEBENCH R23」から。結果はマルチスコアが15611pts、シングルスコアが1602ptsとなった。Ryzen 7 5800Xのスコアとしては順当な結果だろう。

 CPUクーラーに使用している240mm簡易水冷クーラーも順調で、CINEBENCH R23実行中のRyzen 7 5800Xの温度は最高78度付近で安定していた(室温20度)。Ryzen 7 5800XはCPU温度に関して少々じゃじゃ馬だという評価も聞かれるCPUなのだが、クーラーファンの音などにも特に変化がなく、平常運転のまま温度をしっかり抑え込めていられるのは素晴らしいの一言だ。

「CINEBENCH R23」の実行結果

 次のベンチマークは、実アプリケーションに近い負荷でPC全体の性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.1.2535)で計測を行なった。

 総合スコアは8144で、その内訳は、アプリ起動速度、ビデオ会議、ウェブブラウジングの性能を測る「Essentials」が10762。表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が10154。写真編集や動画編集などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が13413という結果になった。

 各項目のスコアは大台の10000を超えており、テレワーク作業やクリエイティブ系の作業など、さまざまな用途で十分な性能を持つPCだということをあらためて確認できた。

「PCMark 10」の実行結果

 続いて、3Dグラフィックスの性能を測る定番ベンチマーク「3DMark」(Ver.2.21.7336)の実行結果を見てみよう。

 以下のグラフを見てわかるとおり、DirectX 11のテスト「Fire Strike」では、フルHD解像度(1920×1080ドット)のFire Strikeが31011、4K解像度(3840×2160ドット)のFire Strike Ultraが8671を記録。DirectX 12のテストを行なう「Time Spy」では、WQHD解像度(2560×1440ドット)のTime Spyが12782、4K解像度の「Time Spy Extreme」が5997という結果になった。Direct X Raytracing(DXR)のテスト「Port Royal」のスコアは6105。

 Radeon RX 6000シリーズから対応したレイトレーシングのテストをしっかりと完走できているのは嬉しく感じる点だ。全体のスコア傾向としてはミドルハイらしい性能を出せており、Port Royal以外は競合モデルのNVIDIA「GeForce RTX 3070」と似通ったスコアを残せていると思われる。

 次に、G-Tune EP-A-6700XTのメインストレージ性能を「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測する。あらかじめ「CrystalDiskInfo 8.12.7」にてストレージの詳細を確認したところ、試用機のメインストレージには、ウエスタンデジタルの「PC SN530 NVMe SSD 1TB」が搭載されていた。

 テスト結果はシーケンシャルリードが2454MB/秒、シーケンシャルライトが1981MB/秒というもので、PCI Express Gen3接続のM.2 NVMe SSDとしては平均的な性能といえる。普段使いやゲームプレイ中にストレージ速度へ不満を覚えることもほとんどないはずだ。容量も1TBあるのは嬉しい点で、当面は残容量を気にせず、いろいろなゲームをインストールしていけるだろう。

「CrystalDiskMark 8.0.4」の実行結果

 さらにG-Tune EP-A-6700XTは標準構成に4TB HDDも含まれており、ゲームプレイの録画や、あまり遊ばなくなったゲームデータの退避先としてHDDを活用することができる。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう