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ゲーマーのゲーマーによるゲーマーのためのLCD

GIGABYTEの4K液晶「M32U」はガチでゲームがやりやすくなる

2021年09月22日 11時00分更新

文● 藤山哲人 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

 モンスターの動きを数フレーム単位で見切り、物陰に隠れる敵を8スコでヘッドショット! ビルの上に隠れるスナイバーを瞬時に見つけKILL! ときにはオープンワールドの美しい風景に酔いしれる。そんなゲーマーの欲求を満たす低遅延(Low Latency)、高リフレッシュレートの4Kゲーミングディスプレーが発売されたのは2021年9月3日。しかも画面サイズはVRほど酔わない程度に没入感もある32(31.5)インチだ。

GIGABYTEのスタンダード4Kゲーミングディスプレー「M32U」

 発売元は、「AORUS」ブランドの高性能ゲーミングディスプレーで一躍ディスプレーメーカーとしてもその名を轟かせたGIGABYTE。今回リリースされたのは、4K(UHD)解像度のゲーミングディスプレーだ。しかもリフレッシュレートは144Hzと高く、激しく動くTPSやFPSの画面もハッキリ映し出す。さらに低遅延でコントローラーの操作が瞬時にディスプレーに反映される快適さだ。

 GIGABYTEがゲーマーに贈るスタンダードゲーミングディスプレー「M32U」を手に入れたのでエキサイティングにレビューしよう。

映像入力は4系統+USB Type-A,B,C+ヘッドホンジャック

 映像入力系統はHDMI(2.1対応)が2系統に加えDisplayPort1.4が1系統、さらにUSB Type-Cの映像入力を1系統持っている。家電ライターとして居間のテレビをレビューするならもう2系統HDMIが欲しいと書くところだがゲーミングディスプレーなら必要十分な入力端子だ。

左から電源のインレット、メインスイッチ、HDMI-1、HDMI-2、DisplayPort、USB Type-C、USB3.0 Type-B、USB3.0 Type-A×3、ヘッドホン

 HDMI 2.1は転送帯域幅48Gbpsなので、HDに加え4K(4096×2160ピクセル)144Hzまでの入力が可能。規格的には8K(7680×4320ピクセル)120Hz、10K(10230×4320ピクセル)120Hzまでの接続が可能だ。ただしHDMI 2.1に対応したケーブルでの接続が必要になる。DisplayPort 1.4は、転送帯域幅32.4Gbpsで4K 144Hzまでの入力が可能。規格としては8K 60Hzまで接続可能だ。

入力信号一覧表
解像度(Pix) リフレッシュレート(Hz)
HDMI Display Port
640×480 60,75 60,75
720×480 60 60
800×600 60,75 60,75
1024×768 60,75 60,75
1280×720 60,120 60,120
1920×1080 24,60,120 60,120,144
1920×2160 60,144 60
2560×1440 60,100,120 60,120,144
3840×2160 24,60,120,144 60,120,144

 またM32UのUSB Type-Cコネクターは「Alternate Mode」(USBのデータ通信だけでなく映像信号や高速受給電のUSB PDなど)に対応している。そのため「DisplayPort Alternate Mode」だとUSB3.1ケーブル経由でパソコンなどのデバイスと接続も可能だ。ただし、デバイス側も「DisplayPort Alternate Mode」対応である必要がある。

 同時にUSB PDが利用できるので、ノートパソコンなどではM32Uをノートのセカンドディスプレーとして使いながら、M32Uからノートパソコンの充電も可能だ。なおUSB PDの出力は15Wで、5V3A、9V2A、12V1.5A、15V1Aの切り替えが可能となっている。ノートパソコンの急速充電は難しいが、スマホなら余裕で急速充電可能だ。

USB Type-CはAlternate Mode対応で、ディスプレーをつなぐことも可能。また後述のKVM機能でM32UのUSBに接続したマウスやキーボードでパソコンを操作できる。USB Type-BもKVM用に使えるので2台のパソコンを切り替え可能だ

 さらにプリンターなどについている四角いUSB Type-Bコネクターも備える。これは後述するディスプレーに接続したマウスやキーボードを複数のパソコンで切り替えたときに使うポートとなる。

 M32Uに備わるUSB Type-AコネクターはUSB 3.0対応で、キーボードやマウス、コントローラーの計3系統の接続が可能(HUBで拡張してカードリーダーもイケる)。本体裏にある「KVM」ボタンを押すと、映像入力信号の切り替えにあわせて本体につなげているマウスやキーボードを指定のパソコンに接続できる。要はディスプレー/キーボードスイッチャーとしても機能するので便利だ。

USB Type-A×3にはキーボードやマウス、コントローラーなどを接続する

 もちろんヘッドホンジャックも装備。一般的なφ3.5mmステレオジャックに対応し、内蔵の3Wステレオスピーカーとの音声出力切り替えが可能だ。

 やや気になるのは最近のテレビでもおなじみの「音がディスプレーの下から聞こえる問題」。反射板を自作して画面中央から聞こえるようにするもよし、Bluetoothヘッドホン(送受信ともにLow LatencyコーデックのaptX-LL対応がオススメ)で聞いてもいいだろう。

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