週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ゲーミングノートPCの高スペックは欲しいがデザインは普通がいい人に最適!

2560×1600ドットと縦に長い液晶で動画や画像編集もしやすい、i9-11900HとRTX 3060でスペックも高性能なMSI「Creator Z16 A11U」

2021年08月24日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 サウンドについても言及しておこう。映像制作では音も重要な要素だが、モバイルも視野に入るCreator Z16 A11Uでは、本体内蔵オーディオを利用する機会も多い。Creator Z16 A11Uのスピーカーはデンマークの高級オーディオメーカーDYNAUDIOと共同開発したもので、これを4つ搭載している。ソフトウェアユーティリティの「Nahimic」をインストール済みだ。また、ヘッドホン出力もHi-Res対応としている。

デンマークのDYNAUDIOとコラボしており、ロゴの印字もされている

底面部に左右2基のスピーカーを配置し、見た目以上のサウンドを鳴らす

 なお、電源にはACアダプタを利用する。専用のACアダプタは出力が180W(20W×9A)。USB PDが一般的になりつつある現在からすればやや大きいACアダプタ本体だが、ひと昔前のゲーミングノートPCよりも小さいところはよい。一方、内蔵バッテリは90Whと大容量で、長時間のバッテリ駆動を実現している。

性能を最大化するための180W ACアダプタを採用。ジャックはスリム筐体に合わせて小径化している

 外観のまとめとしてサイズと重量を紹介しておこう。サイズは359×256×15.9mm。とくに15.9mmという薄さは、次項の内部スペックからすれば驚異的なものだ。また、359mmという幅も、15.6型ノートPCと変わらないかむしろ一部の15.6型モデルよりも場所をとらない。そして重量は約2.2kgとされている。スペックからすれば2.2kgでも十分に軽量と言え、常時のモバイルは可能だ。

スペックでは16型のCreator Z16 A11Uだが、狭額縁パネルの採用もあって本体幅に関しては一般的な15.6型と同じかむしろよりコンパクト

最新世代の8コアCPUにRTX GPU。拡張可能なメモリ&ストレージもクリエイター向けのスペック

 内部スペックを見ていこう。今回触れたのは3モデルあるCreator Z16 A11Uのうち「Creator-Z16-A11UET-010JP」だ。

 まずはCPUだが、クリエイティブ用途ではコア数に注目してほしい。採用しているのはIntel Core i9-11900H。8コア16スレッドに対応している。ノートPCでは現在8コア16スレッドが最大仕様だ。そのほかにも、最大4.9GHzというターボブースト時の最大クロックや、24MBという大容量の共有キャッシュメモリもCPUパフォーマンスの向上に貢献している。

第11世代のCore i9-11900H(8コア16スレッド)を搭載

 GPUはNVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPUを採用している。そもそもやや高性能寄りのラインナップであるRTX 30シリーズのLaptop GPUの中で、ちょうど中間に位置するGPUだ。RTX 30シリーズの先進的な機能が利用でき、OpenCLなど2Dアプリケーションでのアクセラレーションや3Dレンダリングで効果を発揮することに加え、オンライン会議では背景合成やマイク入力でのノイズリダクションといった日常のビジネスシーンでも活躍する。

GPUはGeForce RTX 3060 Laptop GPU

 クリエイティブ用途ではバランスが重要な点で、とくにメモリやストレージにも注目していただきたい。メモリは今回触れたCreator-Z16-A11UET-010JPで32GB。上位モデルでは標準で64GBを搭載している。そしてMSI公認サポート店でのみ可能となるが、Creator-Z16-A11UET-010JPの32GBを64GBに引き上げることもできる。ゲーミングノートPCでは16〜32GBで余裕だが、プロダクション向け仕様としては32GB〜64GBを求めることもある。潤沢なメモリ搭載量はクリエイター向けノートPCを選ぶ際の重要なポイントだ。

試用機は32GBだが、64GBモデルも用意する

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう