第331回
GeForce RTX 3060速報レビュー!VRAM 12GB&Resizable BAR対応のメインストリームGPUを検証
最低fpsの挙動に注目
続いて「Red Dead Redemption 2」だ。画質(精密度)は最大とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
Red Dead Redemption 2のベンチマークは非常に最低fpsがブレやすいことが経験則で明らかになっているが、RX 6800シリーズ検証においてはResizable BARを有効にすると最低fpsのブレがピタリと止まることが分かっている。
この観点からデータを眺めると、RTX 3060ではResizable BARの有効性は感じられないどころか、むしろ悪化しているケースもみられた。今回のデータは3回計測し最低fpsが中央値を出した回のデータを計測しているが、RTX 3060でResizable BARを有効にしてもブレが止まるどころか、低めで安定したのだ。ただ、前述の通りResizable BAR周りの実装の不具合である可能性やメモリーバス幅の狭さに起因する可能性もあるので、今回はこういうデータが出た、程度の表現にとどめたい。
最後に、DXR対応ゲームのベンチマークとして「Watch Dogs: Legion」のパフォーマンスを計る。APIはDirectX 12とし、画質“最大”をベースにレイトレーシング“最大”設定とDLSS“高性能”、さらに精密度“100%”を追加。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを測定した。
まず平均fpsに注目すると、RTX 3060はRTX 3060 Ti FEの12〜17%下に位置しており、VRAM消費量の多いゲームであっても、CUDAコア数の多いRTX 3060 Ti FEを上回るほどのものではない、ということが分かる。だが最低fpsを見ると、RTX 3060がわずかにRTX 3060 Ti FEを上回っている。これはVRAM搭載量の恩恵を完全に否定はできないものの、バス幅が狭い割に高データレートのGDDR6を搭載したメリットが効いたためではないかと筆者は考えている。
そしてResizable BARだが、Watch Dogs: Legionでもわずかではあるが平均fpsを上乗せする効果が確認できた。ただ差はあまりにも小さい。
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