8K検証がうまくいかなかったゲームもあった
今回はDSRを使って8Kを擬似的に検証する方針だが、疑似8Kで検証できかなった、あるいは意味のなかったゲームの結果から見ていきたい。まずは「Rainbow Six Siege」だ。APIはVulkanとし、画質「最高」をベースにレンダースケールを100%に設定。ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測する。
結論から先に言うと、ゲーム内で8K解像度(7680×4320ドット)を選択できたが、出てきた結果は4K時とほぼ一緒だった。そのため、4Kまでの結果で比較する。
低解像度時はRTX 3090 FEのアドバンテージが感じられないと考えていたが、このゲームでは差は少ないながらもRTX 3080 FE以上のフレームレートを叩き出している。フルHD時においてはRTX 3080で最低372fpsと、現在入手できる最高リフレッシュレートである360Hz対応ディスプレーの性能をはるかに上回る。
ゆえに、RTX 3090 FEは若干オーバースペックな印象だが、高フレームレートで回る描画エンジンであれば、RTX 3090のパワーはしっかりと出せるのだ。ただし、RTX 3080 FEに対し、7%程度しか上回れていない。費用対効果を出そうと考えるなら、フルHDではなく4K環境を狙うしかない。
下のグラフは、RTX 3090 FEの各解像度における平均フレームレートを100%とした時に、ほかGPUの平均フレームレートがどの程度下になったかを比較するものだ。グラフが右下がりになるほど、高解像度設定における差が顕著になるということだ。
これによると、それぞれRTX 3090 FEと最も差がつくのはWQHD時だが、フルHD時よりも4K時のほうがRTX 3090のアドバンテージが強く出ている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります