DLSS利用時に状況が変わった「Metro Exodus」
続いては「Metro Exodus」で検証してみよう。DXR（レイトレーシング）を使わない状態でも極めて重いゲームだが、今回はDXRを使った時の性能のみを比較する。DLSSに対応しているのでそれなりのパフォーマンスが期待できるが、DLSS 2.0には非対応のため、8Kプレイに耐えられるのかは疑問だ。
画質は「Extreme」、レイトレース「Ultra」とし、Advanced PhysicsやHairWorksなどもすべて有効化。ゲームに付属するベンチマークツールを利用して計測した。
「Metro Exodus」DirectX 12＆DXR有効、1920×1080ドット時のフレームレート。なお、フルHD時のこの条件ではDLSSが効かない
「Metro Exodus」DirectX 12＆DXR有効、2560×1440ドット時のフレームレート
「Metro Exodus」DirectX 12＆DXR有効、3840×2160ドット時のフレームレート
「Metro Exodus」DirectX 12＆DXR有効、DSR7680×4320ドット時のフレームレート
フレームレート的にはお話しにならないレベルの泥仕合だったが、8K環境ではDLSSを効かせることでRTX 3090が輝くことを補強するデータが得られた。また、RTX 3090 FEのCUDAコアをもってしても、4K＆最高画質設定だと平均60fpsに届かなかった点を踏まえると、いかにこのゲームの処理が重いのかを再認識させられた。
8Kにするとさらに輪をかけて重くなるが、DLSSを有効にするとRTX 3090 FEとRTX 3080 FEの差が突然開いた。DLSSを使わずに8Kレンダリングをそのままやる場合は処理性能が圧倒的に足らずに両者同レベルになるが、DLSSを使うと内部的に5Kから8Kを作り出すため、CUDAコアやVRAMに余裕のあるRTX 3090 FEが有利になると考えられる。
「Metro Exodus」における、各GPUの平均フレームレートの比（RTX 3090 FE＝100％とした場合）
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