CUDAコア数が多いぶん消費電力も大きい
性能を検証する前にRTX 3090のスペックを今一度確認しておこう。Samsungの8nm NVIDIAカスタムプロセスを採用し、CUDAコア数は10496基、VRAMは24GBものGDDR6Xメモリーと、スペックを盛りに盛ったためTBP(Total Board Power:NVIDIAはグラフィックスカード電力と呼んでいるもの)は350WとFEにしては未曾有の領域に突入している。
すでにRTX 3080 FEのレビューで明らかにした通り、今のGeForceをフル回転(ゲームならVsyncオフの全力運転)させた場合、カード全体の消費電力の平均値はTBP付近に収束する。今までTBP 230WのGeForceを使っ ていた人がRTX 3090 FEにアップグレードした場合、システム全体の消費電力は“少なくとも”で100W増加する計算だ(実際はフレームレートも上がるためもう少し増える)。もちろん、瞬間的にはTBPを大幅に超えることもあるため、RTX 3090を買おうと考えているなら電源ユニットの出力も確認しておこう。
NVIDIAによれば、Core i9-10900Kを搭載したPCに装着する場合、750W出力の電源ユニットが必要とのことだ。しかし、CPUもGPUも全力で回すようなケースを想定すると、1000W程度の電源ユニットにしておくほうが安心だ。現在では1000W級の電源ユニットも安くなったのでこれ機に買い換えてしまおう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります