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約150gの小型版も登場

新型コロナ禍の医療現場でも一役担ったクラウド連携カメラ「セーフィー」とは?

2020年07月01日 20時00分更新

遠隔作業という新しいニーズに応える

 同社では、固定式のクラウドカメラを発売してきたが、2019年3月に発売したSafie Pocketでは、作業者が装着して利用できるように進化。すでに、1600台以上を販売、750現場以上で利用されている。2020年4~6月は、同1~3月に比べて、200%以上の販売実績になっているという。

クラウドカメラの仕組み

 今回のSafie Pocket2は、身体に装着して、移動しながら利用できるという特徴を生かし、デバイスを持ちながら仕事ができない、現場にネットワーク環境がない、あるいは屋外や悪天候な環境ではスマホを使った画像撮影ができないといった課題にも対応。現場で活用できる遠隔ソリューションとして進化させた。また、小型軽量の特徴を生かして、三脚などに固定して設置することも可能だ。

 「現場で利用することを想定して開発したものであり、単にスイッチを入れるだけで、映像や音声の配信や録画ができる。遠隔業務を変えていくウェアラブルクラウドカメラになる」とする。

 クラウドカメラを活用することで、建設現場の安全巡回を遠隔で行うことができたり、ハウスメーカーでは、住宅の品質検査を、本部と現場の管理者を結んで行ったりすることができ、「不足している労働力を補うことができるほか、労働安全衛生法を順守したり、災害やヒヤリハットを確実に報告。建築基準法への適合や、設計図通りに設計が進んでいるかといったことも遠隔から確認できる。実際に足を運ぶと移動時間がかかり、管理者が一日に確認できる現場は2ヵ所が限界である。だが、Safie Pocket2を使えば、現地の担当者に装着してもらい、必要な箇所の映像を確認すればいい。一日に40件の現場を遠隔から管理でき、生産性を20倍に高めることができる」としている。

工事現場のニーズをとらえた防水性、堅牢性、バッテリー駆動

 本体には、大容量バッテリーを内蔵し、最大8時間の連続稼働を実現。LTEの内蔵によって、いつでもどこでもクラウド録画が可能になる。また、IP67の堅牢性を実現。本体にはライトを搭載しているため、暗い場所での撮影も可能としており、建設現場などでの屋外利用や、室内での作業の録画などにも適している。また、フルHDのスナップショットでは、5000枚の撮影が可能であり、GPSによる位置情報も記録。クラウド録画データは80時間分のダウンロードを可能としている。

 「今後、ファームウェアのアップデートにより、GPS機能などを進化させていきたい」としている。

 提供形態は、一式レンタル方式のみ。Safie Pocket2本体のほか、Bluetoothヘッドセット、LTE料金、クラウド録画料金などが含まれ、24ヵ月の長期レンタルプランでは、初期費用無料、月額1万5000円から。最短1ヵ月からのレンタルプランは、初期費用が1万5000円、月額2万5000円からとなっている。いずれも税別。

 セーフィーの佐渡島社長は、「Safie Pocket2は、プレセールスにおいて、すでに8000台を受注している。飛行機の整備や物流現場での監査準備、道路やプラントなどの点検業務、警備業務などでの利用が想定されている。遠隔臨場や遠隔監視などの遠隔業務のニーズが顕在化するなかで、あらゆる現場の人たちの仕事を革新したい」と述べた。

セーフィー 代表取締役社長の佐渡島隆平氏

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