IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は2月26日、「AI白書2020」の発売(3月2日予定・3月中旬からは電子版も発売)に先立ち記者発表会を開催した。AI白書2020は、「AI白書2017」「AI白書2019」に続く3回目の発行で、AIの技術や利用動向、制度政策などの最新動向を網羅的に解説している。記者発表会では、同書の概要説明とともに、内容や調査結果に対するIPAの見解が語られた。
技術だけでなく、経営層でも理解しやすい内容に努めた
発表会の冒頭、IPA 社会基盤センター イノベーション推進部 エキスパートの小沢理康氏は、過去に発行してきたAI白書の位置付けについて説明。「AI白書2017は、世の中にとにかく早くAIの動向を周知することを目的に発行したため、かなり技術寄りで、やや難しい内容となっていた。AI白書2019では、AIの実装を推進するため、経営層にもわかりやすい内容にすることに努めたが、技術動向の紹介については、まだ難しいという声をいただいている」と話す。
その上で、3月2日に発売されるAI白書2020について同氏は「AI白書2019で取り上げた内容をアップデートするだけでなく、技術動向についても初学者でも分かりやすい構成・内容にした」と発行のねらいを語った。
そのAI白書2019は、以下の5章で構成されている。
第1章 2020 年の AI とビジネス:産学の有識者による対談
第2章 技術動向:AIを9分類で解説するほか、関連技術や各国の研究開発の現状を解説
第3章 利用動向:15分野の事例調査や中小企業を含む541社のアンケート調査結果
第4章 制度政策動向:AI に関する原則・ガイドライン等や国内・海外の政策動向
第5章 特集 AI 実装を推進する「AI 人材育成」と「地域スタートアップエコシステム」
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