みなさん、こんにちは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。さて、ワタクシが個人的にも利用しているiOS専用の資産管理アプリ「Moneytree」に新しい動きがありましたよ。なんと、クレジットカード大手のマスターカードと提携することが明らかになりました。
具体的には、マスターカードが実施中の「MasterCard Start Path」の第1期のローンチとしてMoneytreeが選ばれました。日本企業では唯一の選出です。MasterCard Start Pathというのは、マスターカードがFinTech系のスタートアップ企業をサポートするための取り組みで、全世界で200社ほどの中からMoneytreeをはじめとする4社が選出されたとのこと。今後この4社は、ベルリンやシンガポールで実施される数週間の集中コースに参加するほか、マスターカードからの技術的な支援などを受けられるそうです。クレジットカード業界の世界的大手のインテリジェンスとテクノロジーがFinTech企業と融合することで、アプリやサービスの質の向上が期待できますね。
MasterCard Start Pathについては、動画も公開されているのでチェックしてみてください。
Start Path from Team Start Path on Vimeo.
マスターカードのプレスリリースに掲載されたMasterCard Start Path選出企業は以下のとおり。
コントロール(Control)
オンライン決済についての理解を深め、管理方法を学ぶことができます。コントロールは、世界的なペイメント・プロセッサーを複数統合して、あらゆるデバイスに、支払分析、カスタマー・インテリジェンス、および不正ツールをリアルタイムに提供しています。
マネーツリー(Moneytree)
どこで、いつ、どのように資金を使い、貯え、投資したかをすぐに把握できるようにサポートしています。Moneytreeのポール・チャップマン(Paul Chapman)CEOは、「自分たちが成長し、規模を拡大している中、Start Path Globalチームと一緒に新規市場へアプローチし、また自分たちのソリューションを一段と良いものにしていけるのはとても楽しみです。単に事業の共同開発をするのではなく、私たちの事業ニーズに沿ったパートナーシップ構築だからこそ、MasterCard Start Path Globalはとても魅力的なプログラムです」とコメントしています。
レインバード(Rainbird)
人工知能を駆使して、従来人が行っていた業務の実行支援をします。バーチャルでスマートなツールを使って企業内の知識を増やし、高める支援をしています。
VATBox
付加価値税の支払いをグローバルで最適化し、税の還付率を最大化する支援をしています。
FinTechという言葉は、最近では聞かない日がないほど注目されているキーワードで、実際に数カ月でものすごい勢いで新しいプロジェクトや提携などが生まれています。これまで資産を貯める側の銀行系の動きは活発でしたが、使う側のクレジットカード会社がFinTech業界にがっつり加わることで、さらに盛り上がることは間違いないでしょう。
(2015.11.27 16:00追記)「MasterCard Start Path」に選ばれたのは、200社の中の4社で、Moneytree、Control、Rainbird、VATBoxです。お詫びして訂正いたします。
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