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Seleneが角成らず王手にまさかの放置で投了、第2局も人類・永瀬拓矢六段の勝利となる|将棋電王戦FINAL

2015年03月21日 20時30分更新

将棋電王戦FINAL第2局

 高知城の追手門で行なわれていた将棋電王戦第2局は、85手目永瀬六段が角成らずと指したとき、Seleneが飛角歩の成らずに対応しておらず、止まってしまい投了。まさかの自体に立会人を始め競技した結果、永瀬拓矢六段の勝利として終了した。

 序盤、なかなか角筋を開けないSeleneに対して、飛車先を進めて角頭を攻め、17手にやっと開いたら即角交換をした。その後、seleneが、時間をかけて進み午前中は永瀬六段が残り4時間32分、Seleneが3時間38分と1時間ほど差がついた。

 午後に入ってもしばらく駒組みが進み15時半ぐらいにSeleneが49手目▲2四歩と仕掛けてから、本格的な戦いが始まった。評価値(今回はやねうら王)は永瀬六段が-100前後で推移。そして87手目▲2七歩に△同角成らずと王手をかけたところで、Seleneが止まってしまった。評価値的には永瀬六段の-500ぐらいのときだ。その後の検討では、永瀬六段が寄せると判断。評価値は永瀬六段が1188と逆転していた。

 協議の結果、片上理事は「角成らずを認識できず、王手放置で、反則負けという結果になりました」と発表。つまり、王手の角成らずに対し、▲2二銀とSelene上では指してしまったため、王手放置で負けということである。永瀬六段は、事前にソフトを借りて練習しており、この不成りに対しての動作は知っていたそうだ。勝ちに執着するのは必要なことだが、成ってもおそらく勝てたと思うので、どうせなら成って最後まで戦ってほしかった気もする。

 前代未聞の決着となったが、ルール上はしかたがないので、人類がとりあえず2勝となった。

 次回は来週土曜日、函館・五稜郭で行なわれる。

将棋電王戦FINAL第2局
将棋電王戦FINAL第2局

■関連サイト
将棋電王戦FINAL公式サイト

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