電王手さん「まいりました」で斎藤五段が勝利し人類が幸先の良いスタート｜将棋電王戦FINAL

　京都・二条城で行なわれていた将棋電王戦FINAL・第1局、▲斎藤慎太郎五段vs△Aperyの戦いは、115手で斎藤五段が勝利をおさめた。

↑京都二条城・二の丸御殿台所に舞台を設置して行なわれた。

　序盤はAperyが四間飛車の戦型、斎藤五段は穴熊を目指してしたが、Aperyがかなり時間を使う展開で、昼食休憩まで斎藤五段はわずか10分しか使わなかった。習甦による評価値はほぼ五分五分で推移。

　午後に入り28手目△６五銀が予想外の手で、斎藤五段はここで長考。▲３三馬とし、ここから駒がぶつかり合う展開に。

↑けっこう暗い中でライトが煌々とついている。暖房が設置されているが、かなり寒い。

　40手目電王手さんが初めて４七とと成駒動作。カメラに動作を見せる感じでゆっくり駒を裏返した。

　その後は、若干斎藤五段が評価値有利で進んでいくが、18時過ぎから差を徐々に広げて600～700台に。残り時間は19時の時点でAperyが42分、斎藤五段が2時間2分と、終盤に向けてかなり良い展開だ。

　そして65手目、６一角打ちに大盤解説も控室も「いったぁ～」と歓声が。評価値も977に伸び斎藤五段がかなり優勢に。

↑今回、大盤解説の中継はニコファーレが中心。京都市内でも行なわれていたが、現地中継でも解説していた。

　そして、20時44分に電王手さんが投了の動作をすると、控室はみんな表情がにこやか。前回第3局豊島七段が勝利して依頼の勝利に安堵感が漂っていた。最後、評価値が9999（詰みが見つかる）になってから、Aperyが無理やり王手攻めにしたが、ここはもう開発者が投了を言ったほうがよかった。

　第2局は、来週の21日土曜。高知県の高知城にて△永瀬拓矢六段 vs ▲Seleneの対局が行なわれる。もちろんニコ生中継されるので、要注目だ。

■関連サイト
将棋電王戦FINAL公式サイト

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