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これがラストのガチ勝負!プロ棋士vsコンピューターの五番勝負が14日より開戦|将棋電王戦FINAL

2015年03月13日 20時30分更新

 将棋電王戦としてプロ棋士vsコンピューターソフトの戦いは、今回でもう4年目。そして、今回の5番勝負がプロ棋士とコンピューターソフトとのガチ勝負がラストとなる(もちろん将棋電王戦として)。

 FINALを飾る舞台は、全国5ヵ所の名所。昨年は、有明コロシアムや両国国技館など、誰もいない会場にポツンと対局しているシュールな風景を狙っての会場選び(?)だったが、今回はまじめに世界遺産2ヵ所を含む選定になっている。

将棋電王戦FINAL予告

第1局●3月14日(土)10:00対局開始

 ▲斎藤慎太郎五段 vs △Apery(以下▲先手番、△後手番)

 対局会場●二条城・二の丸御殿<京都府市中区二条城町 541 >
 大盤解説会場●京都烏丸コンベショホール
 (解説:北浜健介八段、村田顕弘五段/聞き手:香川愛生女流王将、安食総子女流初段)
 ニコファーレ
 (解説:鈴木大介八段、木村一基八段/聞き手:室谷由紀女流初段、貞升南女流初段)

第2局●3月21日(土)10:00対局開始

 △永瀬拓矢六段 vs ▲Selene

 対局会場●高知城・追手門<高知県市丸ノ内 1-2-1>
 大盤解説会場●高知城ホール(解説:瀬川晶司五段、 佐々木勇気五段/聞き手:熊倉紫野女流初段 、伊藤沙恵女流初段)
 ニコファーレ
 (解説:屋敷伸之九段、広瀬章人八段/聞き手:本田小百合女流三段、井道千尋女流初段)

第3局●3月28日(土)10:00対局開始

 ▲稲葉陽七段 vs △やねうら王

 対局会場●五稜郭・兵糧庫 <北海道函館市五稜郭町 44>
 大盤解説会場●函館金森ホール
 (解説:千葉幸生六段、遠山雄亮五段/聞き手:竹部さゆり女流三段、室田伊緒女流二段)
 ニコファーレ
 (解説:糸谷哲郎竜王、深浦康市九段/聞き手:山田久美女流四段、安食総子女流初段)

第4局●4月04日(土)10:00対局開始

 △村山慈明七段 vs ▲ponanza

 対局会場●薬師寺・慈恩殿<奈良県市西ノ京町 457>
 大盤解説会場●解説:豊川孝弘七段、千田翔太五段/聞き手:村田智穂女流二段、室田伊緒女流二段)
 ニコファーレ
 (解説: 佐藤康光九段、森下卓九段/聞き手:山口恵梨子女流初段、貞升南女流初段)

第5局●4月11日(土)10:00対局開始

 ▲阿久津主税八段 vs △AWAKE

 対局会場●東京・将棋会館 <東京都渋谷区千駄ヶ谷 2-39-9>
 大盤解説会場●ニコファーレ
 (解説:森内俊之九段、藤井猛九段/聞き手:香川愛生女流王将、藤田綾女流初段)

 

 いきなり初戦は世界遺産に登録されている京都二条城・二の丸御殿が舞台。おそらくイメージ的には昨年の小田原城・鋼門のときのような感じになるのではなかろうか。その後、高知城・追手門、世界遺産の五稜郭・兵糧庫、奈良薬師寺・慈恩殿、そして最後は将棋の聖地、東京・将棋会館だ。

 昨年の小田原城のときは、ちょうど花見の時で、観光客がたくさんいた時期。今回も観光客が多い場所ばかりだが、静寂さは確保できるのだろうか。

将棋電王戦FINAL予告
↑今回はどこも歴史のある場所が選ばれた。映像的にも見栄えのするものが期待できる。

 さて、今回の見どころを紹介しておこう。まず、なんといってもプロ棋士が勝てるのか?ということ。過去2勝しかしていないプロ棋士。ガチ勝負ラストイヤーの今年は、最低2勝はしたいところだ。これにともない、プロ棋士側は若手を中心に据えていること。過去は対コンピューターに強いか否かよりは、若手からA級棋士まで万遍なく揃えた感じだったが、今回はコンピューターに強い(触れる機会が多い)棋士が選出されている。これによりどこまで肉薄できるかが注目だ。

 次に今回、ルールが多少変わった。持ち時間は各5時間のチェスクロック方式。使い切ると1分将棋になる。昨年までは1分未満はカットされていたので、持ち時間が1時間増えたものの、プロ棋士にはちょっと不利かもしれない。逆にコンピューターは1時間も増えたので、更に強くなる可能性がある。

 そして、最大(?)の注目はデンソーが開発し去年大絶賛だった『電王手くん』がどうなるかだ。すでに動画も公開されているが、駒を取る動作を、吸着からつかむ動作に変更。これにより駒が成る動作も滑らかにこなせるようになった。ボディーも昨年のホワイトからシルバーになり、ターミネーター2のT-1000っぽく見えなくもない。名前も『電王手さん』とさん付けに昇進(?)だ。今回も開発秘話が語られると思うので、見逃すな!

将棋電王戦FINAL予告
↑医療現場などで利用されているロボットがベース。電王手さんとさん付けに昇進。

 あとは、第1局から第4局までの舞台。15代将軍慶喜が大政奉還を発表した二の丸御殿や、特別なときにしか公開されない五稜郭・兵糧庫など、歴史のある場所での対局風景は、なかなか見られないはず。2月に行なわれた車将棋のときドローンを使って撮影していたが、この将棋電王戦でも予告で使われているので、本番でも使われる可能性大。映像にも注目したい。

 はたして、人類はコンピューターに勝つことはできるのか? こんなガチ勝負、もう2度と見られないかもしれないので、明日14日より毎週土曜日に行なわれる対局を、その目に焼き付けろ!!!!!!


 あ、私はとりあえず初戦は取材へ行くので、後日詳細をレポートします!乞うご期待!

■関連サイト
将棋電王戦FINAL公式サイト

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