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実物大ガンダム立像がついに可動か!?世界中の叡智を結集したプロジェクトが始動

2014年07月10日 17時30分更新

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18メートルの実物大ガンダムを動かすという、ガンダム40周年に向けたプロジェクト『ガンダム GLOBAL CHALLENGE』の記者発表会が、7月9日、都内で開催されました。実物大ガンダム立像は、過去にイベントなどで頭部が動いたことはありますが、同プロジェクトは全世界からアイデアを公募し、より迫力のある可動を実現しようというもの。

『一般社団法人ガンダム GLOBAL CHALLENGE』が設立され、今までの『Real G NEXT プロジェクト』という名称が、ガンダム GLOBAL CHALLENGEに改められました。

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同発表会は2部制で行われ、第1部では、同プロジェクトに参画する創通の青木建彦代表取締役社長やバンダイの上野和典代表取締役社長 兼 チーフ・ガンダム・オフィサー、サンライズの宮河恭夫代表取締役社長らが登壇。プロジェクトへの意気込みや概要などを語りました。

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↑一般社団法人ガンダム GLOBAL CHALLENGE理事を兼任する創通・青木社長。

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↑バンダイ・上野社長。

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↑一般社団法人ガンダム GLOBAL CHALLENGE代表理事も務めるサンライズ・宮河社長。


同プロジェクトでは、実物大ガンダムを動かすためのアイデアや設計プランなどを、世界中から募集。日本が軸となって推進されます。募集部門は、実物大ガンダムを物理的に動かす「リアルエンターテインメント部門」と、視覚効果などを利用して仮想現実で動きを再現する「バーチャルエンターテインメント部門」の2部門。

プロ・アマを問わず誰でも応募可能で、両部門共に全体のプランだけでなく、一部の技術のみのプランや提案でも構わないそうです。詳細は、7月下旬に公式ウェブサイトで公開される募集要項を、ご確認ください。

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参加各社代表のあいさつの後は、機動戦士ガンダム総監督の富野由悠季氏と、スペシャルゲストとしてLUNA SEAとX JAPANのギタリスト・SUGIZO氏も登場。

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富野総監督は「ようやくです。絵空事で考えていたものが、物の形になってくる。今までは、鑑賞者でしかなかった人達も巻き込んで、新しいエンターテインメントのフィールドを構築できるかもしれない。僕の年代で言えば、工学に憧れながら理科系の勉強ができなかったために断念した人間の“1/1ガンダムをせめて動かしてみたい”という気持ちから、次のエンターテインメントの地平が見えることに、心からありがたいと思っています。新しいエンターテインメントの在り方、工学の在り方が見えてくれば、素敵だと思います」と喜びを語りました。

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↑機動戦士ガンダム総監督の富野由悠季氏。


SUGIZO氏は、機動戦士ガンダム放送開始30周年記念のコンピレーションアルバム『GUNDAM UNPLUGGED~アコギ de ガンダム A.C.2009~』に参加し、劇場版『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』の劇中挿入歌『ビギニング』を、アコースティックギターで演奏しました。

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↑LUNA SEAとX JAPANのギタリスト・SUGIZO氏。


第2部では、富野総監督によるスピーチや、同プロジェクトの技術監修を務める早稲田大学副総長・理工学芸術院の橋本周児教授による最新のロボット事情に関するプレゼンテーションが。

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↑早稲田大学副総長・理工学芸術院の橋本周児教授。


その後には「夢が現実を創り、現実がまた夢を創る」と題したパネルディスカッションなどが行なわれました。

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パネルディスカッションでは、脳科学者でソニーコンピュータサイエンス研究所シニア士サーチャーの茂木健一郎氏が、モデレーターを担当。

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↑脳科学者の茂木健一郎氏。


パネリストとしてSUGIZO氏、早稲田大学の橋本教授、サンライズの宮河社長に加えて、『機動戦士ガンダムUC』の原作者である作家の福井晴敏氏も出席。

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↑作家の福井晴敏氏。


「ガンダムを動かすことと技術の進化について」や「『ガンダム GLOBAL CHALLENGE』が社会に及ぼすインパクト」などに関して、各パネリストが意見を述べました。

イメージだけでなく、ロボット工学などの先端技術など全世界の叡智を集め、実物大ガンダムを動かすという壮大なプロジェクト。5年後にどんな動きを見ることができるのか?2009年にお台場で実物大のガンダムをはじめて見た時のような感動を期待してやみません。

↑2009年7月11日~8月31日に東京都立潮風公園 太陽の広場で公開された、1/1実物大ガンダム立像のオープニングセレモニーの模様。

©創通・サンライズ
ガンダム GLOBAL CHALLENGE(関連リンク)

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