スリープ中でもさまざまな処理を実行可能
Macを日常的に使用するうえで、マシンの電源を切る機会はあまりありません。OSのアップデートやアプリのインストールなど、システムの再起動が必要になるケースを除けば、ほとんど「スリープ」で事足ります。特にノートマシンの場合は、液晶モニターを閉じれば自動的にスリープに入り、開けば一瞬で元の状態に復帰できるので便利です。
しかも、OS X Mountain Lion以降はノートマシンで、OS X Mavericks以降はデスクトップマシンでも「Power Nap」機能が使えるようになり、さらに利便性が上がりました。Power Napは、スリープ中にもメールや各種の通知情報などを受信可能にする仕組み。Time Machineバックアップやソフトウェアアップデートなど、比較的時間がかかる処理もスリープ中に済ませられるので重宝します。なお、Power Napはハードウェア側も対応している必要があり、下記のモデルで利用可能です。
・MacBook Air(Late 2010)以降
・MacBook Pro Retina 13インチ(Late 2012)以降
・MacBook Pro Retina 15インチ(Mid 2012)以降
・Mac mini(Late 2012)以降
・iMac 21.5インチ(Late 2012)以降
・iMac 27インチ(Late 2012)以降
・Mac Pro(Late 2013)
※一部モデルはSMC(ファームウェア)アップデートが必要
Power Napを有効にするには、「システム環境設定」の「省エネルギー」パネルを開きます。
デスクトップマシンの場合 |
デスクトップマシンの場合は、パネルの下部にある「Power Napを有効にする」をチェックするだけでOKです。
ノートマシンの場合(1) |
ノートマシンの場合(2) |
ノートマシンの場合は、バッテリー駆動時と電源アダプター接続時で個別に指定可能です。それぞれ、「バッテリー」タブと「電源アダプタ」タブの下部にある「〜にPower Napを入にする」にチェックを入れればOK。
Power Napで有効になる機能は下記の通りです。
(1)「メール」でメッセージを受信
(2)「連絡先」「リマインダー」「メモ」のデータの更新
(3)「カレンダー 」での新規参加依頼およびカレンダーのアップデート
(4)iCloudで同期している書類の更新通知
(5)フォトストリームの写真の更新
(6)「Macを探す」の通知および遠隔からのロック/消去
(7)ソフトウェアアップデートのダウンロード
(8)Time Machineのバックアップ
(9)Spotlightの索引作成
(10)Mac App Storeの項目のバックグランドでのダウンロード
(11)ヘルプセンターのコンテンツをアップデート
(12)Wake on Wireless LAN(Wi-Fi経由での電源操作)
※ノートマシンでは(7)以降は電源アダプター接続時のみ
なお、Power Napでは1時間に1回、数分間データ通信を実行するため、有効にするとある程度電力を消費してしまいます。ノートマシンでバッテリー駆動時の電源の消費を極力抑えたい場合は、電源アダプター接続時のみ有効にしておくといいでしょう。
(※追記:2014年4月8日)
一部の誤字・脱字を修正しました。
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