人間側が2連敗であとがなくなった!!
誰もいない両国国技館で行なわれていた第3回将棋電王戦は、95手まででやねうら王が勝利した。これで対戦成績はコンピューターの2勝で、人間側はあとがなくなった。第3局は、大阪・あべのハルカスにて3月28日に行なわれる。
やねうら王の先手で始まったこの対局。初手に▲1六歩と端歩を突くという、これまでなら人間側がコンピューターを撹乱させるさせるために打つような手を指してきた。佐藤六段は、落ち着いて△1四歩と角筋を開ける。序盤のやねうら王の挑発的な指し手に対して、佐藤六段は穏便な指し手で自陣をしっかり囲っていった。午前中は、駒組みが中心で進み、昼食休憩に。
昼ごろの佐藤六段。終始表情は固かった。
午後に入り、駒組みが続いたが、ようやく駒が当たったが3時のおやつが出されたあと。
5時ごろまででツツカナの評価だが、佐藤六段の130で優勢だった。しかし夕食休憩終了直後の52手目▲同歩としたことで、形成が逆転。一時期は-700台まで差が開いた。
ところが、69手目の△6四角で一気に評価値をやねうら王が下げ200台に。控室でこの手を出したら形勢逆転だと言っていた手を指したので、一気に盛り上がる。
控室でも一喜一憂って感じでした。特に終盤は逆転しそうだったので残念。
しかし、その後▲6七香成りが具合が悪く再びズルズルと差が開き、20時前にとうとう佐藤六段は1分将棋に突入。20時すぎ83手目の△7五歩に対し▲同角で、評価値がとうとう4桁に突入。一気に-1791になり敗戦ムードが漂った。そのまま挽回できず、95手まででやねうら王が勝利した。
佐藤六段が投了した時のニコ生映像。
終局後のインタビューでは、磯崎氏がやねうら王は終盤まで五分五分だったと語った。
第二局の詳細レポートは後日アップします。第3局は大阪へ行って取材しますよ!お楽しみに。
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