PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』のゲームレビュー連載、第11回目は入るごとにマップが変わるダンジョンを一族で攻略していく2DアクションRPG『Rogue Legacy』を紹介する。
『Rogue Legacy』
●Cellar Door Games
●Steam販売ページ(関連サイト)
Rogue Legacyは、一度入ったら死ぬまで出られない、というか普通は死んだら出られないのだが……、城(ダンジョン)の奥深くに眠る“癒しの秘宝”を求めて戦うアクションRPGだ。ただし、主人公の命はひとつなので、やられてしまうとその主人公のゲームはそこでおわってしまう。ジ・エンドである。
■ 入るごとにマップが変わる“ローグライク”なダンジョン
ゲームはすでに城に入った状態からスタートする。鎧を着込んだ主人公を操作して奥へと進んでいこう。
城内の各部屋ではモンスターが待ちかまえており、それぞれ固有の攻撃方法でこちらのHPを削ってくる。先ほども言ったが“死んだらおしまい”なので、ダメージを受けるごとにおわりが近づいてくる。
そんなギリギリの世界を進んでいくとドンドン残りHPが少なくなってくるが、後戻りはできない。高低差のあるマップを上へ下へ左へ右へと移動しながら城内を探索しよう。
が、この初回プレイの時点ではどう頑張ってもクリアできない。そこそこの数のモンスターを倒したらそのうちHPがゼロになってゲームオーバーだ。リザルト画面では、今回のプレイで倒したモンスターの数と主人公の死因が表示される。
ボクの初プレイの主人公はスパイクトラップに引っかかってやられてしまった。以上、ゲームオーバーなので解散!
■ 死ねば子孫が次の主人公に
とまあこれで終わるわけがなく、すぐに次のプレイが始まる。ただし、操作するのは先ほどの主人公ではなくその子孫たちだ。どの主人公にも3名の子孫がおり、それぞれ職業や使える魔法が異なってくる。3名のなかから自分のプレイスタイルにあった子孫を選んで続きをプレイしていこう。
初代主人公と2代目主人公はもちろん違う人間なので、ステータスの引継ぎなどはできない。子孫に引き継げるのは前主人公が城内で手に入れたゴールドだけ。このゴールドを使って一族の屋敷を改築していく。
屋敷を改築すると主人公のステータスをあげたり、ブラックスミス(鍛冶屋)やエンチャントレス(ルーン屋)などのNPCの協力を得られたりするようになる。貯金なんか後回しにしてどんどんゴールドを使っていこう。
と言うか、貯金などできないのだ。城に入るには門番のカロンに自分の全財産を渡す必要があり、入るごとに金なしの貧乏人になってしまう。
男なら裸一貫で成り上がれ、ということにしておこう。
■ 低身長や近視などいろんな特徴をもつ子孫たち
さて、子孫で続きをプレイすると分かるのだが、2代目は初代と比べて見た目がかなり変わっている。
初代は若者だったが2代目はおじいさんだ。ホントに2代目か?だが、それくらいの見た目の変化は序の口だ。
子孫はそれぞれランダムでいくつかの特徴を持っている。例えば当たり判定が小さくなる背の低い子孫や、
逆に当たり判定は大きいが攻撃のリーチが長くなるジャイアントな子孫、
さらには遠くが見えない子孫などがいる。
ほかにも地図を覚えられなくなったり、痛みを感じないのでHPが見えなくなる、遠くがボヤける、世界がグレースケールになるなどさまざまな特徴がある。
マイナス要素ばかりを並べてみたが、足が速くなる特徴や、見た目が変わるだけでゲーム性はそんなに変わらない同性愛者などもある。というかマイナス要素ではないので激しくオススメだ。
■ 設計図やスペルを見つけて次世代にもち越せ
子孫には屋敷以外にも持ち越せるものがあり、城内の宝箱のなかにあるブループリント(設計図)やルーン(特技)がソレだ。
これらを手に入れると、ブラックスミスやエンチャントレスから装備や特技を買えるようにある。一度購入した装備や特技は子孫にも引き継がれるので、惜しみなくゴールドを注ぎたい。どうせ門番に奪われて残らないのだから。
また、ゲームを進めていくと子孫の職業も増やすことができる。最初はバーバリアン、メイジ、ナイト、ネイブの4つの職業しかないが、屋敷の改築を続けると忍者や盗賊、さらにはその上級職なども使えるようになる。
職業ごとに使える特殊能力が異なるので、いろんな職業を試してみよう。
■ ダンジョンの謎を解き明かすのだ!
Rogue Legacyのルールを覚えたら、あとは城の奥へと突き進むだけだ。最初は城のステージしかないが、ある程度進むと突然森になったり、
暗闇の地下になったりする。もちろんモンスターも強くなるので、装備や特技をととのえてからでないと攻略は難しい。
また、ダンジョン内にはところどころにイチバン最初にこの城に挑戦したと思われる王子(つまり主人公たちの祖先)の日記が残されており、これを読むことで城の謎が少しずつ解けてくる。この謎がキモでなぜ子々孫々までダンジョンに捕らわれ続けるのかがわかってくる。日本語化MODもあるので、ぜひクリアし続けて欲しい。
城内には主人公を待ちかまえるボスもおり、ゲームを購入したらまずはこの目玉のボスを倒すことを目標にプレイしていくと良いだろう。
なお、本作はキーボードでもプレイできるが、コントローラーに対応しておりこちらのほうが断然オススメだ。アクション性が高いので、遊んでみて気に入ったらUSBコントローラーを購入してプレイしよう。
『Rogue Legacy』
●Cellar Door Games
●14.99ドル(2013年6月28日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac、Linux
ジャンル アクション、独立系開発会社、RPG
●著者
篠原 修司
Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
個人ブログ:デジタルマガジン
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