絶対に負けられない戦いが、そこにはある!第一局は3月15日10時開始
昨年末の対戦相手発表から3ヵ月。いよいよ第3回将棋電王戦が開幕する。第一局は、有明コロシアムで行なわれる菅井竜也五段vs.習甦。10時対局開始だ。前回コンピューター側で唯一敗戦した習甦。開発者の竹内章氏は、ぜひ勝ちたいと思っていることだろう。一方、プロ棋士側も、第2回将棋電王戦では負け越したため、今回は絶対に負けられない。両者の意地のぶつかり合いが見物である。
菅井竜也五段と『習甦』開発者の竹内章氏。初戦は振り駒の結果、人間側が先手となっている。
ただ今回の戦いは、若干プロ棋士側に有利なルールとなっている。まず、対局するソフトを事前に貸与してもらい、研究できること。ソフトは、出場決定以降バージョンアップができないこと。チェスクロック方式になったが、持ち時間が1時間増えて5時間になったこと。マシンが統一ハードになり、GPS将棋のような複数台のマシンを使っての並列処理ができないことだ。
『GALLERIA 電王戦』モデルは、実際に販売されている。インテル Core i7-4960X Extreme Edition プロセッサー搭載し、メモリーは64GB積んでいる。
とはいうものの、コンピューターソフトも第2回のときよりは進化しているし、第2回はコンピューターに若干有利な面もあったので、今回の微調整でさらなるガチンコ勝負が期待できるはずだ。
そして、開催直前になって続報が届いた。今回は、有明コロシアムや両国国技館など、開催場所のスケールが壮大すぎて、そればかり目が行っていたが、対局時のこともしっかり考えられていたのだ!! 前回までは、コンピューター側の指し手は若手棋士が担当していたが、今回はなんと、ロボットアーム『電王手くん』がすべての局で指すことになった。デンソーが協賛し、垂直多関節ロボット『VS-060』をベースに、公式棋戦と同じ将棋盤と駒を使用して指せるように一部開発・改良を加えたものを使用する。駒をつまむのではなく、吸着して移動。移動速度も自在のようだ。吸着となると駒が成るときどうするのかと思ったら動画も公開されていた! 別の機械に挟んでひっくり返すんだね。電王戦の人間vs.コンピューターという戦いの画的には最高のシチュエーションではなかろうか。
これが電王手くん。そういえば、今回はコンピューターの指し手は誰なのかという話題がまったく上がらなかったけど、こういうことを用意していたんだね。 |
先日取材した、富士ゼロックスの『四次元ポケットPROJECT』の作品『セルフ将棋』のとき(関連記事)、電王戦で使われたらとてもいいのにとコメントしたが、ロボットアームを使うという点で早くも実現してくれたのだ。さすがドワンゴ、わかっているね。
ということで、いろいろな話題を提供するとともに、人間の知力がコンピューター計算力に打ち勝てるのか、接戦になれば接戦になるほど盛り上がる将棋電王戦。将棋のことがよくわからなくても、画面から伝わってくる熱気と棋士のしぐさや表情を見るだけで感動すること間違いなし。3月15日(土)9時半スタートのニコ生放送を正座で待機だ!!
MVP獲得に向けサトシンが日産本社へ乗り込んでいった
お笑い担当(?)のサトシンさんこと佐藤紳哉六段が、先月日産本社ビルを訪れ、MVPの賞品である新型エルグランドを実際に見て体感するとともに、将棋のイベントを行なった。馬のかぶりものをしたサトシンさんは、今回の電王戦でMVPを取りたいことをアピール。相方(?)の伊藤真吾五段と司会進行の鈴木環那女流三段とともに、クルマの品定めをした。
こちら、MPVに贈られる新型のエルグランド。サトシンさんはしっかり品定めをしてました。 |
運転席をチェック中のサトシンさん。知らない人が見たら絶対プロ棋士とは思われないでしょう。 |
日産のクルマを使ったどうぶつしょうぎこと“にっさんしょうぎ”では、ミスフェアレディのまみさんを相手に接待将棋ぎみな展開に。美女にはお優しいですね。
ミス・フェアレディとにっさんしょうぎ。伊藤真吾五段とともにかぶり物がよくお似合いです。 |
そのあとの日産社員・新井真治氏との対局では、目隠しプレイを披露。社内でもいちばん強いと称される新井氏相手に、対局中に手渡されたものを当てるクイズをやりながらも、見事に勝利。こんなかぶり物とかしているけど、ちゃんとしたプロ棋士なんですね(失礼)。恐れ入りました。
日産の社員の方と対局。サトシンさんは目かくし将棋。 |
新型デイズ ルークスの室内スペースが広いことをアピール。見た目は変ですけどね。 |
目かくしプレー中のサトシンさん。これほど絵になる方はなかなかいらっしゃらないと思う。 |
伊藤真吾五段、かぶり物チェンジ。あら、やだ、かわいい!! 最近のプロ棋士はなんでもこなします。 |
対局中にもの当てクイズ。ほとんど正解してました。駒の位置を覚えながら、こなせるのはさすがプロ棋士ですね。 |
サトシンさんが当たるとセンブリ茶を飲まされていた伊藤真吾五段。 |
最後はサトシンさんがMVPを獲得できるか否かを視聴者に聞いたところ……。
最後にサトシンさんがMVPをとれるか否かをアンケート。結果は……ごめんなさい。 |
ということで、協賛の日産からは、MVPへエルグランドが送られるほかに、第5局の勝敗を予想し、正解した人の中から抽選で1名に新型デイズ ルークスが贈られるキャンペーンを実施中(外部サイト)。
また、電王戦ととくじも用意。書く対局の勝敗を予想し、すべて正解した人のなかから抽選でPS4やPS Vitaなどが当たるキャンペーンも実施中(外部サイト)。抽選に漏れた方の中から1名に佐藤紳哉六段のカツラを進呈するダブルチャンスもある。締め切りが14日24時なので、こちらはお早めに。
■第3回将棋電王戦 実施概要
●第1局: 3月15日(土)― 対局会場:有明コロシアム(東京都江東区)
▲菅井竜也五段 vs △習甦(将棋電王トーナメント第5位/開発者・竹内章)
●第2局: 3月22日(土)― 対局会場:両国国技館(東京都墨田区)
△佐藤紳哉六段 vs ▲やねうら王(将棋電王トーナメント第4位/開発者・磯崎元洋、岩本慎)
●第3局: 3月29日(土)― 対局会場:あべのハルカス(大阪府阿倍野区)
▲豊島将之七段 vs △YSS(将棋電王トーナメント第3位/開発者・山下宏)
●第4局: 4月05日(土)― 対局会場:小田原城(神奈川県小田原市)
△森下卓九段 vs ▲ツツカナ(将棋電王トーナメント第2位/開発者・一丸貴則)
●第5局: 4月12日(土)― 対局会場:東京・将棋会館(東京都渋谷区)
▲屋敷伸之九段 vs △ponanza(将棋電王トーナメント第1位/開発者・山本一成、下山晃)
●大盤解説会場:ニコファーレ
※一般観覧方法など詳細は電王戦公式サイトにて随時公開
●協 賛:ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(特別協賛)
日産自動車株式会社
(特別協賛:全対局者から選出されたMVPにエルグランド、視聴者1名にデイズ ルークス贈呈)
株式会社ローソン
(おやつ協賛:ローソンで販売中の「Uchi Cafe SWEETS」を対局中のおやつとして提供)
●主 催:ドワンゴ、日本将棋連盟
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