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ブルートレインは2014年も走る ニコニコ超会議号の概要をどこよりも詳しくお届け

2014年01月30日 22時30分更新

 4月26日、27日に幕張メッセで開催されるニコニコ動画のイベント“ニコニコ超会議3”。1月9日にその概要が発表されたのは既にお伝えした。

 その発表会では「現在苦戦中」とだけしか語られなかった臨時列車“ニコニコ超会議号”の運行決定がついに発表された。発表された内容を以下にまとめてみた。

ニコニコ超会議号3

【ニコニコ超会議3号】
運転日:4月25日
運転区間:大阪駅〜上野駅
運転ダイヤ:大阪発19時〜20時(予定)、上野駅発翌10時頃予定
ツアー販売価格:3〜4万円前後
ツアー発売日:2014年2月中旬予定(2月7日の週を予定)
乗車特典:超会議の優先入場権付、向谷実特製飴“ミノルアメ”のお土産(未定)
使用車輌:EF81/EF64 + 24系寝台客車(通称“ブルートレイン”) 6輌編成(電源車+B寝台5輌)

 向谷氏によると、運行決定までには相当な苦労があったらしく、1月の半ばの段階ではもう半分諦めていたとのこと。しかし、JR東日本とJR西日本、そして向谷氏の尽力で実ようやく実現したようだ。なんと、583系寝台電車やお召し列車にも使われるE655系の投入まで検討したそうだ。

ニコニコ超会議号3

↑寝台特急“あけぼの”を牽引するEF64型機関車。

 前回までは24系客車を敦賀地域鉄道部のEF81(ローズピンク)、青森車両センターのEF81(JR東日本色)が牽引したが、今回はこれに加えてEF64の牽引を予定しているとのこと。おそらく、大阪~敦賀駅間はEF81(ローズピンク)、敦賀~長岡駅間はEF81(JR東日本色)、長岡駅で方向転換をし長岡~上野駅間でEF64の牽引になると思われる。

 EF64と言えば、3月15日のダイヤ改正で臨時列車化される寝台特急『あけぼの』や2010年まで運行された寝台特急“北陸”などを牽引した勾配区間用の機関車。上越線の水上〜越後湯沢間の勾配に対応するために投入されている。

 現在、発表された内容を総合すると、ほぼ前年と同じルート東海道本線(大阪~山科)、湖西線(山科~近江塩津)、北陸本線(近江塩津~直江津)、信越本線(直江津~長岡)、上越線(宮内~高崎)、高崎線(高崎~大宮)、東北本線(大宮~上野)になる可能性が高い。

 ちなみに、今までブルートレインの24系客車を使ってこの区間を運行していた定期列車はなく、24系客車でこの区間を旅できるのはレア中のレアといえるだろう。前年の超会議号のチケットはわずか1時間半で売り切れており、今年もチケット争奪は激戦になりそうだ。

ニコニコ超会議号3

 また、超会議号といえば、乗客達が寝台で鉄道模型を走らせたり、自慢の鉄道コレクションを展示したりと、まるで学園祭のようになっていた“カオス5号車”の存在も忘れてはいけない。これは第1回目で偶然にも5号車にイベント好きが集まってカオス状態になったのが始まり。第2回目では、旅行会社が意図的に“それっぽい人たちを集めた”とのこと。今年はどうなるのか気になるところだ。

ニコニコ超会議号3

 ニコニコ超会議3の会場では、プロデューサー向谷実氏によるステージや全国の鉄道会社が参加する即売会“鉄道縁日”が催される。なお、公開解体買付ショーに関しては今年は実施しないとのこと。週アスPLUSでは、これらの内容も情報が入り次第随時お伝えしていくので、ぜひチェックしてほしい。

ニコニコ超会議号3

↑京阪電車“BLOOMING KUZUHA”のリリースより、旧3000系が展示される“SANZEN-HIROBA”。

 ここからは余談だが、前回のニコニコ超会議2の鉄道縁日のステージでは、2013年3月31日に引退した京阪旧3000系の公開解体買付けショーが行われた。その際に多くの鉄道ファンが旧3000系を解体するのではなく保存して欲しいと声を上げた。その甲斐あってか、3月12日にオープンする京阪が運営するショッピングモール“BLOOMING KUZUHA”では、その旧3000系が“デジタル動態保存”という形で展示されることが発表された。

 これは本物の車輌と向谷実氏がプロデュースした運転シミュレーターが融合。なんと車輌が展示されているだけではなく、旧3000系を運転できてしまうアトラクションとなった。運転シミュレーターの多くは車体の運転台の部分だけをカットして展示されることが多いが、京阪電車のリリースを見ると、旧3000系の先頭車が1輌(3505号車)まるごと展示される。これは鉄道ファンはもちろん、大人から子供まで楽しめるショッピングモールの目玉となりそうだ。

 向谷実氏といえば、音楽家としての業績もさることながら、鉄道運転シミュレーターの先駆者という顔も持つ。ウィンドウズ用からPS3用まで様々な鉄道運転シミュレーターのゲームはもちろん、東急やJR九州の運転士訓練用シミュレーターや鉄道博物館にある運転体験シミュレーターなどを開発したのが向谷氏が代表取締役を務める音楽館だ。BLOOMING KUZUHAに設置される旧3000系のシミュレーターも実物さながらの運転士体験ができそうだ。ニコニコ超会議号に乗るなら一緒に訪れてみてはどうだろうか?

■関連サイト
ニコニコ超会議3
京阪電車 『BLOOMING KUZUHA』のリリース(PDF)

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