みなさん、こんばんは。MacPeople元・編集長の吉田でございます。1984年1月24日に初代Macintoshが誕生して2014年で30周年。MacPeople編集部では短期集中連載として、初代Macから最新のMac Proまでに盛り込まれたテクノロジーについてひも解いていきます。
10回目に取り上げるのは、セパレート型のPerformaシリーズです。68Kの最終モデルだった、LC 630がPerforma 630として売られたほか、その後継としてPowerPCを搭載したPerforma 6300が登場しました。注目はやはり、コンシューマー向けなのにミニタワーのボディーをまとったPerforma 6400シリーズですね。当時は、食パン型と呼ばれて注目されましたが、40万円近くしましたね。
Performaセパレート型(Performa 630/Performa 6310/Performa 6420)
日本でPerformaといえば、CRT一体型のマシンを想像する。しかし実際にはさまざまなタイプのMacがPerformaという別名で販売されており、その中にはセパレートタイプのマシンも含まれていた。
食パン型として注目されたPerforma 6400シリーズ |
Performa専用のセパレートマシン
Performa 6400シリーズは、アップルのお膝元である米国でPower Macintosh 6400としても発売されたが、日本国内ではPerformaシリーズのみの展開となった。最上位のPerforma 6420は、コンポジットビデオの入出力機能を備え、17インチの専用カラーモニターも付属するなど、個性的なマシンに仕上がっていた。内蔵するビデオキャプチャーカードは、アップルと米アビッド テクノロジー社の共同開発で、ビデオ編集アプリの「Avid Cinema」が標準で付属していた。
付属のカラーCRTモニター「Apple Vision 1710AV」は、大口径のステレオスピーカーとサブウーハーを内蔵していた。ボディーは、ほかのどのMacにも似ていない独特なデザインで、かなり大きめのタワー型だった。タワーを構成する各面が微妙な曲線を帯びているほか、天井部分がカマボコの形状をしており、全体的には食パン型と評されることもあった。
アップルの方針転換もあって、1996年8月に発売されたPerforma6400シリーズも、1997年7月いっぱいで販売が終了してしまう。その意味での製品寿命はわずか1年だった。ただし、日本未発売モデルのPower Macintosh 6500は、この食パン風タワー型ボディーを備えたマシンとして、1998年3月まで生き延びることになる。
Performa 6400のロジックボード。PCIスロットを備えているなど、CPUを除けば、Power Macに迫る性能だった |
さて、絶賛発売中のMacPeople 3月号では、Macintosh 30周年を記念した特集記事を組んでいます。初代Macintoshのさまざな写真はもちろん、SE、SE/30、Color ClassicなどのコンパクトMac、Macintosh IIやIIci、IIsi、IIfx、LC475などのセパレート型Macの驚愕のテクノロジーをひも解いていきます。もちろん、68K MacだけでなくPowerPC搭載のiMacやPower Mac、インテルCPU搭載マシンを含む一体型、デスクトップ型すべてです。そして第2特集では、最新のMac Proを詳しく紹介。この2つの特集記事だけで80ページ以上ありますよ!
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