みなさん、こんばんは。MacPeople元・編集長の吉田でございます。突然ですが、今日はなんの日がご存知でしょうか? みなさんもちろん知ってますよね。記事タイトルで出落ちですが、いまから30年前の1984年1月24日、米国カリフォルニア州クパチーノのフリントセンターで、初代Macintosh(Macintosh 128K)がスティーブ・ジョブズによって発表された日です。
今日はその30周年にあたる大事な日なのです。飲みいってる場合じゃありませんね。この記念すべき日に、しかる筋から「あとよろ」的に送られてきたのが以下の画像です。ファイル名は、「84iMac - Balloons_27iMac-Balloons_PRINT.jpg」。「84」は初代Macintoshが発売された年である「1984」を示していると思われます。そして、「27iMac」はもちろん27インチのiMacですね。末尾の「PRINT」は印刷品質に耐えられる画像という意味でしょう。送られてきた画像は、しっかりCMYKデータになってましたので、RGB変換して掲載させていただきました。
イマイチ意味が掴めないのが、ファイル名に2回出てくる「Balloons」です。初代Macはモノクロでひとつだけ、27インチiMacにはカラーでたくさんの風船が表示されていますね。初代Macはモノクロで9インチのCRTディスプレイを搭載していたので、風船がモノクロなのはわかります。そして発売当初の製品ラインアップはこの初代Macintoshだけなので、風船がひとつなのも理解できますね。
では、27インチのiMacのほうはどうでしょうか。まず、そもそもなぜiMacなのかというと、初代Macintoshの一体型マシンの系譜を受け継いでいるからですね。カラーなのはもちろん、カラー液晶ディスプレイを搭載しているからですが、込められた意味は「いろいろな可能性がある」「多面性がある」ということではないかと。風船が複数なのは、初代Macintoshが登場したときは、「アップル・コンピュータ」という社名でMacintoshしか売ってなかったけど、いまは「アップル」という社名でMacはもちろん、iPhoneやiPadも売ってるし、iTunes Storeで音楽や映画、App Storeでアプリも扱ってるぜ、ということを示しているんじゃないかと。
まとめると、アップルは初代Macintoshを箱から出してすぐに使える一体型のパーソナルコンピューターとしてこの世に生み出したが、30年経った現在はその系譜を忠実に引き継いだiMacがその役割を担っている。そしていまでは、アップルが扱うさまざまなハード/ソフト/コンテンツによって、Macの可能性は無限大ということですかね。間違っていたらすみません。
米国アップルのサイトには、30周年を記念したムービーも公開されました(外部サイト)。
1984年から2013年までに登場した主要なMacを写真とともに掲載しています。
ちなみに、隣の席にいるバイトちゃんに「この写真どう思う?」と聞いたところ、怪訝な顔をしながら「知らない」といわれました。「え、俺のこと知らないの……?」。まあ、君は30年前にはまだ生まれてないもんね。
さて、1月29日発売のMacPeople 3月号では、Macintosh 30周年を記念した特集記事を組んでいます。初代Macintoshのさまざな写真はもちろん、SE、SE/30、Color ClassicなどのコンパクトMac、Macintosh IIやIIci、IIsi、IIfx、LC475などのセパレート型Macの驚愕のテクノロジーをひも解いていきます。もちろん、68K MacだけでなくPowerPC搭載のiMacやPower Mac、インテルCPU搭載マシンを含む一体型、デスクトップ型すべてです。そして第2特集では、最新のMac Proを詳しく紹介。この2つの特集記事だけで80ページ以上ありますよ!
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また、絶賛発売中のMacPeople 2月号は、特集記事をなんと8本用意しました。ついに登場した新Mac Pro速報、iPhoneアプリ開発者100人アンケート、MacとiOSのセキュリティー、SIMロックフリーiPhoneの買い方と活用法、Wi-Fi機能でiPhoneと一緒に使えるカメラ、Mac&iOSのハイレゾ化、iOSアプリ開発の基礎——ともりもり盛りだくさんです!
(2014.1.24 19:30追記) アップルが公開した30周年記念のリンクを追加しました。
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