今週は、9月20日時点でiTunes Storeの「ニューリリースと注目作品」に入っているものからセレクト。三宅デスクは「アイアンマン3」を、諸富デスクは「HK/変態仮面」を選びました。
アイアンマン3 |
シリーズ3部作の最後となる作品で、時系列としては「アイアンマン」→「アイアンマン2」→「アベンジャーズ」→「アイアンマン3」という流れ。先に「アベンジャーズ」を観ておかないと、主人公のトニー・スタークの情緒不安定な原因がイマイチ分かりにくいかもしれない。
すかしたおじさんがメタルスーツ着て縦横無人に活躍するヒーローものだが、こういったシリーズ作はヴィラン(宿敵)の存在がカギを握っている。バットマンとジョーカーみたいなものだが、回を重ねると「誰?」という状態になるのがつらい。バットマン好きならベインは知っていて当然だけど、「ライジング」公開時の知名度のなさには愕然とした。
本作ではマンダリンが敵だけど、同様にほとんど知られていない。両手の各指にはめた指輪が様々なパワーを持っていて、という魅力的なキャラなのに、大幅割愛されてがっくりしたファンもいると思うけれど、そのあたりはあまり言及されていないのは、誰それだからでしょうね。
ストーリーは「アベンジャーズ」で死にかけたトニーが、その恐怖を克服してスーツに頼らないでも生きていける、という成長物語。こういう要素と、シリーズ最終作というのもあって、イマイチ評判はよくない。最終回にありがちな虚無感がそうなのかもしれないけれど、こうやってレンタルで何度も観られると、ストーリーに集中できてまた違った印象になると思うので、ぜひ観てもらいたい。
特に後半のスーツ大集合は、「アベンジャーズ」で得た各ヒーローの特性を再現しているので、どのキャラがモデルになったのか繰り返し観るのもオススメだ。
このマーベル一連の作品は、マーベルユニバースという世界で共有されているので、いろんな作品のキャラが相乗りする。なんとなくでも関連作品を観ておくとより楽しめるのだ。「インクレディブル・ハルク」は「アイアンマン」と「アイアンマン2」のあいだに公開された作品で、トニー・スタークも登場する。「アイアンマン2」で「マイティ・ソー」の持つムジョルニアが発見されたり、「マイティ・ソー」では「キャプテン・アメリカ」のコズミック・キューブが調査されていたり、一貫したスタジオ制作ならではの演出だ。
ちなみに「アイアンマン3」はシリーズ最終作なので、トニー・スタークは帰ってくるというアナウンスしか出ない。「アベンジャーズ2」のことね。こういった次回作を示唆するのは、結構観ているほうとしてはうれしい。「007」の旧作では次回作のタイトルが出るのにワクワクしたけど、制作が難航しすぎて最近ではそういった演出がなくなったのは残念(三宅)。
アイアンマン3(字幕版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
アイアンマン3(吹替版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
HK/変態仮面 |
日本もハリウッドも、近年は何でもアリになりつつある映画界ですが、まさかこの作品が実写化される日が来るとは思いませんでした。僕は連載当時は読んだことがなく、イトコの兄ちゃんの部屋にあったので読ませてもらって衝撃を受けた覚えがあります。変態仮面のあの有名なフレーズは、ネットでもずーっとネタにされてましたから、リアルタイムで読んだ世代には相当なインパクトがあったでしょう。
映画化の報に接したとき、僕は思いました。気にはなる。でも絶対映画館には見に行かないと。だって男のケツなんか大画面で見たくないし。しかも、1時間45分もの堂々たる長編。作り手、マジでふざけてやがる。こういう作品はバクチです。ハマればすごく楽しめるし、外すと俺の時間返せバッキャロー感がハンパない。で、本作はどっちかっていうと……iTunes Storeの評価見て下さいよ。何と星4つ半。
まあ確かに、俳優陣をはじめ制作側がノリノリで作っているのはよくわかります。そこに入って行けたら楽しめると思います。くだらねーw って言いながら楽しめる人なら。以上です。ええ、多くは語りません(諸富)。
HK/変態仮面
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
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