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60fps動作にプレー動画配信 Xbox OneはどんどんPCに近づく:E3 2013

2013年06月11日 06時38分更新

文● ジサトラアキラ ●撮影 馬波レイ

 E3 2013開幕に先駆けて行なわれた、Xbox E3 2013 Media Briefingでは、『Xbox One』対応ゲームタイトルが続々と発表されました。北米での価格や発売時期は発表になったものの、日本でのスケジュールは未だに未定。はたしてこれらのタイトルが日本で遊べるのかどうかも不明です。そこで、このカンファレンスのなかでXboxの方向性を感じるようなキーワードを拾ってみたいと思います。

Xbox_One

 まずはいうまでもなく“画像の美しさ”。フルHDへの対応など、新ハードが出るたびに繰り返された進化点です。実写さながらの『FORZA MOTORSPORT 5』は他タイトルと比べても群を抜く出来。ステージにも実車が登場し、照明を反射するボディーの光沢感と、ゲーム内映像での光沢処理を見比べてみろ、といわんばかりの演出でした。

Xbox_One
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 個人的にもっとも気になったのが、“60fps”というキーワード。fpsはフレームレート、つまり描画速度の単位ですが、2度登場しました。まずは『BATTLE FIELD 4』の実プレーデモ。そして、トレーラーが流れて“チーフ”の顔が登場した瞬間、会場が割れんばかりの歓声があがった、Xbox One用『Halo』。新作は60fpsで遊べるとのこと。

Xbox_One
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 PCゲーマーにとっては、“60fpsでゲームを遊ぶ”というのは当たり前で、特に意識するほどのことではありません。逆に言えば、ほぼどんなタイトルでもフルHDかつ60fpsで遊べたのはPCだけで、ヌルヌルとした動きで楽しめるのはPCゲーマーの特権でもありました。しかし今後は、PS4でも60fpsでの開発が推奨されているという話があるほど、スタンダードな仕様になってくるでしょう。

 続いて週アスとしては注目せざるを得ない、“Xbox Smartgrass”。タブレットやスマホ、PCとXboxを連携するこの機能ですが、昨年発表されたときには、ゲーム内の情報をタブレットに映す、といった程度で、遊び方が大きく変わるようなものではありませんでした。


 しかし今回気になったのが、『PROJECT SPARK』というゲーム。詳細は不明ですが、いろいろな素材を自分で配置してステージをクリアーするといったマルチプレイヤー対応のアクションゲームのようです。これが『Xbox One』とWindows8に対応し、『Kinect』による声での指示やタッチパネルでのマップの作成といった、デバイスをフル活用した作品になっていました。

Xbox_One

 そして、ゲームが盛り上がるうえで欠かせなくなっているのがソーシャルでプレー動画を公開する、という遊び方です。これまでは、PCで取り込み、編集といった手段を用意しなければできませんでした。そこで新機能として登場したのが『Xbox UPLOAD STUDIO』なのでしょう。デモでは格闘ゲーム『Killer Instinct』を用いて対戦の様子を録画し、始点と終点を自由に指定してよいシーンを切り出す、ということができるようです。

Xbox_One

 さらに、ゲーム配信動画のトップサイト『twich』と連携してXboxから配信が可能に。コメントがリアルタイムで表示されている様子が見られました。

Xbox_One

 ゲーム動画を公開するという点で、日本では正直なところグレーゾーンです。厳しく禁止しているメーカーもあれば、効果的なマーケティングの方法として活用しているメーカーもあります。ゲームごとに対応、非対応という形式になるかもしれませんが、日本でも使えるようになってほしい機能です。

 ほかにも、フレンドのゲーム進行状況をひとつの画面で確認できるといった、着実な強化もされているようです。

 

『Xbox One』や『PS4』のハードウェア的な仕様を見て“中身はほとんどPC”ということが話題になっていいますが、ゲームを遊ぶうえでできること、表現できることもPCと同等になってきているんだな、と感じたカンファレンスでした。

■関連リンク
Xbox One公式サイト

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