昨年もノキアの姿はなかったけれど予想したとおりMWC2012で2年ぶりに出展。Windows Phone×2、Symbian×1、そして3つのフィーチャーフォンを発表した。ここ数年はハイエンド端末市場だけではなく新興市場でも苦戦を強いられていたが、いよいよ反撃に打って出る年として攻勢をかける。
大賑わいのMWC2012ノキアブース |
ノキアがスマートフォンプラットフォームをSymbianからWindows Phoneに切り替えると発表したのはちょうど1年前のこと。その後、Symbian製品はOSのバージョンアップに注力し、これといった新製品は出さずにWindows Phoneの開発に注力を続けていた。そして2011年秋にようやくWindows Phone2モデルを発表。上位モデルのLumia 800はカラフルかつホールディングしやすいボディーを採用し、スペックこそWindows Phoneの他モデルと同等だが、カールツァイス製のカメラユニットやノキア独自のアプリケーションを搭載するなどして他社品と大きく差別化されている。一方、Lumia 710は200ドル台のミッドレンジモデルで、こちらもカラフルなボディーが特徴だ。
驚きの4100万画素カメラ搭載『808 PureView』 |
↑さらには新製品発表会に参加していた全メディア関係者が驚きの声を上げたNokia 808 PureViewは大きな話題をさらった。808 PureViewは4100万画素という超高解像度なカメラを搭載し、スマートフォンのカメラの使い方の概念をも変えさせる製品だ。 |
2012年、ノキアの攻勢はじまる…… |
2011年、ノキアは出荷台数の伸びが鈍化しマーケットシェアが低下した。これは新製品の数を大幅に絞った結果である。しかし、このおかげで複雑怪奇な製品番号がすっきりと整理され、主力モデルはLumiaとAshaの2ラインに絞られた。フィーチャーフォンからスマートフォンまで製品ストリームは一本でつながっており、そこに808 PureViewのような製品が加わることでノキアの製品ラインナップはわかりやすく、そして充実したものとなった。2012年はLumiaとAshaのラインがさらに拡充されるだろうから、ノキアの市場での存在感は大きく復活すると私は読んでいる。
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