2003年から毎年行なわれている、マイクロソフト主催の学生ITコンテンスト“Imagine Cup”。2012年大会は7月にシドニーで開催されます。この大会に向けて、日本マイクロソフトのプロジェクトがスタートしました。
その第一段として、Imagine Cupにチャレンジしたい学生を対象とした勉強会が、10月15日に日本マイクロソフトの品川オフィスで開催されました。
↑学生を担当する日本マイクロソフトの渡辺弘之氏。
勉強会では、まず日本マイクロソフトで学生を担当するエバンジェリストの渡辺弘之氏が登壇。Imagine Cupの歴史や、近年の傾向などの説明が行なわれました。
Imagine Cupは2003年のスタート時には参加人数が100人と小規模なものでしたが、2011年大会(開催国アメリカ)では世界183ヵ国から35万人が参加する、一大コンペティションへと成長。世界大会が開催されたニューヨークのセレモニー会場には、オバマ大統領夫人からのビデオレターが届くなど、世界的にも注目を集める重要な大会になっているとのことです。
また近年では女性の参加者も増えてきており、なかには女性だけのチームも本大会へと出場しており、IT技術に男女の差はないので、日本からもどんどん女性に参加してほしいと語っていました。
↑次回はソフトウェアデザイン部門がメイン。
また、2011年はメインとなる競技部門が、ソフトウェアデザイン部門と組み込み部門に分かれていましたが、次回のシドニー大会ではソフトウェアデザイン部門ひとつに統合されるとのことです。
ゲームデザイン部門は、WindowsPhone7とXbox/Windowsの2部門。そのほかビデオ制作などチャレンジ部門も用意されています。
チャレンジ部門はオンラインでの審査のみですが、それ以外の部門は日本大会が行なわれ、ソフトウェア部門は日本大会優勝者が世界大会に出場。ゲームデザイン部門はさらにオンライン審査が行なわれ、上位チームが世界大会に出場ということになります。
↑日本大会は3月末!
気になる日本大会は、2月に受付が行なわれ、3月に開催される予定です。また日本大会の優勝者は、北京にあるMSR(マイクロソフトリサーチ)への視察旅行も計画しているとのこと。世界大会のシドニーだけでなく北京にも行けるとなると、学生のやる気に火がつきそうです。
↑日本人最後のファイナリスト中山浩太郎氏。
渡辺氏に続いて登壇したのが、東京大学知の構造化センター 特任助教の中山浩太郎氏。中山氏は3年前からImagine Cupの審査員を務めていてますが、実は学生時代にImagine Cupにチャレンジし、3年連続世界大会に出場。さらにファイナルまで進出しており、現状日本人最後のファイナリストのひとりです。
中山氏からは、Imagine Cupで勝ち抜くためのポイントを解説。アイデアに極端に依存したり、現実味の薄い作品ではなく、わかりやすくて、ビジネス性が高く、それでいてインパクトのあるものが、審査員の注目を集めているそうです。
↑参加した学生でグループワーク。
勉強会では、当日参加した参加した学生約30名が6つのチームをつくり、グループワークも行なわれました。内容は、Imagine Cupの“テクノロジーを使って、社会問題解決に取り組む”というテーマにそって、震災復興や貧困問題解決、教育格差是正といった課題を解決するための作品を考え、各チームで発表するというもの。
30分ほどの限られた時間のグループワークだったため、具体的なプロジェクトを発表できたチームはなかったものの、Imagine Cupへの取り組み方や考え方を学生たちは実感できた様子。勉強会終了後、渡辺氏などにImagine Cupについて質問している学生もみかけました。
日本マイクロソフトでは、今後もこういった勉強会などを随時開催していくとのこと。次回は10月22日にマイクロソフト大阪オフィスで開催。少しでも興味のある学生は、まずは勉強会に参加してみましょう!
●関連サイト
Imagine Cup勉強会@マイクロソフト大阪オフィス
Imagine Cup Japan Facebookページ
Imagine Cup 2012
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