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MetaMoJiに聞く! 新世代の手書き文字入力『7notes』&『mazec (J) for Android [β版]』誕生秘話(後編)

(インタビュー前編)(インタビュー中編

Android3.xでも結構使えるって意見が
 ユーザーさんから寄せられています」

――Android端末ごとの相性問題ってあるんですか?

mazec

岩田「基本的に今はほとんど問題はないです。ただ、画面が小さいすぎるものはメニューの表示ができないものがあるので、ちょっと難しいですね。それ以外はほとんど問題なく使えてます。もうほとんど手に入らない古い機種は、ユーザーさんから試して使えたぞーとか、ちょっと無理だったよ、とかたくさん情報をいただいてます。CPUの差とかで、書いたときに書き味がちょっとだけこちらの端末のほうがいいなあ、みたいなものはあるみたいですね、やっぱり。」

植松「アプリの変換精度は全然関係ないんですが、タッチの感じ方というのが、Android端末は製品によって(センサーの精度に)ばらつきがあるので、書いてる字の字形がちょっと変わったりするときがあったりして、そこぐらいですね。」

岩田「夏モデル以降であれば違和感はないです。あとはAndroid3.xで使っていただいている方も、新しいものに関してはけっこう使えるっていう意見はあがってきてます。ただ、タブレットもやはり古いものだと非常に書き味が悪いって声もいただいてますね。」

植松「初期のAndroid端末は、書くというよりタップするためのセンサーだったので、手書きにはちょっと弱かったんだけど、最近は改善されているんだなあと思いますよ。」

metamoji

――mazecの正式版はいつごろになりますか?

社長「なんとか、9月中には。Android端末も増えてますから、試験も含めてやりたいなぁと。」

宮田「今のところはまだベータ版という性質もあるでしょうし、我々自身が莫大な広告を打って皆に知らしめるような活動をしてませんので、今使っていただいている方っていうのは、新しいものをまず試そうという方が中心だと思うんですね。たくさん高い評価をいただいておりますが、iPhoneよりもAndroidユーザーのほうがより緻密に評価してくれている感じはあります。なんででしょう。ビジネス的というか。」

専務「Androidユーザーってエンジニアの人も多いんでしょうね。」

岩田「今はユーザーさんが2つに大きく割れていて、ひとつは本当に新しいもの好きで、iPhoneじゃこんなことはできないだろう、みたいなところまで手を突っ込んだ使い方をされる方と、もうひとつは、乗り換えるんだったら流行っているこっちでしょうって、ケータイ感覚で乗り換えられる方と。ある意味iPhoneよりも層が広く分かれている気がしてます。

metaoji

 我々としては広い層の方々に使っていただきたいので、それがこれからの課題なのかなあと。」


「ユーザーが高齢者でも、たった10秒で理解できる。
 誰でも直感的に使えるんです」


――これなら高齢者の方でも使えますしね。

社長「高齢者の方のほうがとっつきやすいかもしれないです。デモをする際に、相手にどれぐらい説明すればいいかなと考えたんですが、渡して10秒(笑)! 10秒で理解できる。で、それでこう自由に書きはじめてですね、「あ、いける!」。今度は小さい文字で何文字書けるかやってみようって、なにも言わなくても勝手にいろいろ試して理解してくれる(笑)。これから新しいスマートフォンが出ても、私はこれだったらなんの苦もなく使えます。」

――手書き入力というのは将来的に、Androidの入力方法のシェアのうち、どの程度にまで上がると思いますか?

社長「日々使うかどうかは別にしても、まずは備えてほしいなと僕は思いますね。キーのほうがかったるいと思うときもあるかもしれませんし、文字のほうが先に浮かぶこともあると思うんです。変換をして、こうやってというキーボード経由じゃなくて、もっと直感的ですから。いちばん直感的。文字の入力ということでいえば、書ければいいんですからね。」

――『mazec (J) for Android [β版]』(以下、mazec)は今後どういう進化を遂げていきますか?

社長「やっぱりもっと賢くしたいというのが大きなテーマですね。比較的短時間でできるものとか、かなりの時間をかけなきゃいけないものとかいろいろあるんですけども。結構、今でも認識力がスゴイとか、そういう反響をいただきますが、逆にもっともっと良くしてほしいというお客さんの反応もあります。

 それぞれの人のクセ字、字形を認識してくれるというのが究極だと思いますね。それは何年という単位で時間がかかるかと思うんですけど。

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 もっと、あなたのための道具になりますと。手放せないというね(笑)。スマートフォンを変えても“mazec”があれば大丈夫だと(笑)。」

岩田「もしかするとデバイスの進化とmazecというのは、いろいろ密接に関係してくるかなってのはありますね。」

専務「mazecの進化として、日本語と英語を切り替えられるように、言語パックというのが近い将来出てきます。今は英語だったら英語全部、日本語だったら日本語全部。言語パックで切り替えれば、日本語の文章の中に英語を入れられるようになります。」

社長「mazecという観点だけからいうとですね。AndroidのIMEとして、いろいろなソフトウェアから使われるようになると思いますし、ソフトウェアもまた今とは違った新しい発展が出てくると思うんですね。そうすると、たとえばほかのソフトからmazecを使いにきて、こういう情報を渡すから、mazecが何かを処理して返してくれればいいとか、ソフトウェア間のインターフェースがもっと発展していくんじゃないかと思います。

 それは私達が今、想像できないことかもしれないですね。」

――どうもありがとうございました!

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浮川和宣さん(代表取締役社長/写真前左)、浮川初子さん(代表取締役専務/写真前右)、植松直也さん(先進アプリケーション開発部/写真後方左)、宮田正順さん(ディレクター/後方中央)、岩田浩史さん(事業企画部ディレクター/後方右)

※週刊アスキー10月25日増刊号(9月13日発売)の特集『最新手書き文字入力がスゴイ』では、『mazec (J) for Android [β版]』のほか、いろいろな手書き文字入力アプリをご紹介しています。付録のタッチペンを使ってぜひ、最新の手書き文字入力を体験してみてください。(※液晶保護シートの種類や、端末のタッチセンサーの精度によってはうまく認識しない可能性があります。)

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