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オリジナルカレーは消えるが……:

松屋「創業ビーフカレー」100円高くなったが“実質値上げ”ではない

2019年12月03日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

「創業ビーフカレー」
松屋
12月3日発売
並490円
https://www.matsuyafoods.co.jp/news_lp/beefcurry.html

カレーの 価格変動を ばっちり 理解しているんだな!

 こんにちは、アスキーグルメ担当のモーダル小嶋です。現実の生活で褒められることがほとんどないため、「ポケットモンスター シールド」でホップが「さすがだぞ!」と言ってくれるたびに、うれしくて泣きそうになりました。情緒不安定です。マリィちゃん……ばり好いとうよ……。

 今回は、ポケモンの世界でも作っている人がたくさんいらっしゃるカレーの話題です。松屋の「創業ビーフカレー」が販売開始となりました。並490円、大盛590円。

 松屋創業当時の味を再現して作ったというカレー。牛バラ肉をとろとろになるまで煮込んで仕上げたとうたいます。2019年6月に期間限定メニューとして登場し、話題となったもの。

 牛めしと創業ビーフカレーが一度に楽しめる「創業ビーフカレギュウ」(並720円、大盛820円。プレミアム牛めし未販売店舗では、並660円、大盛760円)と、鉄板で焼き上げたハンバーグと創業ビーフカレーとの相性がバツグンという「創業ハンバーグビーフカレー」(並720円、大盛820円)も同時発売になります。

 これが普通に登場したのならよかったのですが、ネットを中心に、ちょっと、一悶着ありました。

 まず、11月27日、松屋のTwitterアカウントが唐突に「オリジナルカレーの終売」を宣言。突然のニュースは波紋を呼びましたが、翌日28日に、同アカウントがあっさりと「創業ビーフカレーをレギュラー化する」とツイートしました。


 要するに、松屋のレギュラーメニューのカレーが、オリジナルカレーから、創業ビーフカレーになったわけです。それにともない、オリジナルカレー関連メニューは12月1日から順次終売となりました。

 復活が望まれていたメニューの定番化はうれしい一方、レギュラーメニューが値上げされた(オリジナルカレーは並390円)、という受け止め方もあるでしょう。ネットなどでは、「カレーの実質値上げ(390円→490円)では?」と憤る人もいらっしゃるようです。

 しかし、記事のタイトルの通りですが、これは、実質値上げではありません。もう、別物なのです。オリジナルカレーと似た路線の味わいなら、「100円値上げしただけじゃないか」などと文句も言えますけれど、違ったものが出てきてしまった以上、話は単純ではない。

オリジナルカレー(終売)はピリピリ、スパイスの味

 まず、オリジナルカレーの味を確認しておきましょう。といっても順次終売なので、12月2日に確認のために食べてきたのですが……。

こちらがオリジナルカレー。もう会えないかもしれない

 オリジナルカレーは、14種類のスパイスを使用した、コクと深みをうたうカレー。並390円。

 松屋では「牛めし」以外にもカレーライスや定食などの比率が高く、期間限定メニューとしてさまざまなカレーが登場しましたが、オリジナルカレーは、リニューアルを繰り返しながら、長らくレギュラーとして販売され続けた、定番メニューでした。

見た目は黒っぽい茶色でした

 辛いんですね。スパイシーです。たぶん、カレー粉、スパイスの量が多い。さらに、ニンニクもたくさん入っているようです。そのため、スパイスとニンニクの辛味がガツンとくる。そのままだとしんどい味付けになるので、タマネギなどを入れて、甘味で味の上書きをするように抑え込んでいます。

香りも結構なものでした。ニンニクが強いんだよな

 よって、スパイシーで刺激が強く、濃い目の味わいになっていたわけです。一言でいえば、ピリピリしたカレー。上品な旨味はなく、やや、大雑把なテイストにまとまっている感もありましたが、牛丼チェーン店のカレーとしては際立った個性を持っていたことは確かでしょう。

ジャンキーな味のカレーといえましょう

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