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「Apex Legends」で平均フレームレート120fps以上!

GeForce GTX 1660 TiはDXR&DLSSナシでも強い新世代ミドルクラス

2019年02月22日 23時00分更新

写真で見る「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」

 では、ベンチマークの前に今回入手した「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」をじっくり観察するとしよう。他社製のGTX 1660 Tiはショート基板を含め比較的コンパクトなカードが多いが、本機はハイエンドGPU向けのトリプルファンクーラーを搭載している。

改めてSTRIXシリーズのカードを眺めてみると、クーラーのモールド部分のデザインが異様に凝っていることを再認識。トリプルファンの威圧感もいい感じだ。

カード背面。ほぼ全体がスチール板で覆われている。コストダウンのためか、背面にあるSTRIXのシンボルマーク(フクロウの眼)は発光せず、単なる印刷になっている。

映像出力はDisplayPort×2、HDMI×2。ASUSの独自設計でHDMIを2系統に増やしているようだが、VirtualLinkは実装されていない。バックプレートの開口部がかなり大きく確保されているが、フィンの配置から考えると排気面の効果は期待できない気がする……。

補助電源は8ピン×1。クーラーや基板のカットアウトパターンを上位製品とかなり共通化していることが読み取れる。

ファンはブレードが外枠と一体になったAxial-Tech Fanを採用。このファンは同社のRTX 20シリーズだと2080より上のモデルにしか使われていない最新のもの。ファン風量・静圧ともに従来のファンより優れている。そのため、ファンだけ見ると同社のRTX 2060などよりお買い得感すらある。

SLI(NVLink)には非対応だが、エッジコネクターの部分に同社のRTX 20シリーズより採用されたBIOS切り替えスイッチ(Qモード/Pモード)と、LEDをワンプッシュで消す忍者モードスイッチを搭載している。なお、GTX 1660 Tiでは出荷時はPモードにセットされている。

ASUSの製品資料より抜粋。Pモードではファンは常時回転し、冷却性能も高い。Qモードは準ファンレス運用となり、微妙に性能は落ちるが静音性が高くなる、というもの。

カード後部にはファン用の4ピンPWM電源コネクターと、Aura Sync用のLEDピンヘッダーを備える。これも上位製品と共通の仕様。

RTX 2060/GTX1070/1060/960と3世代比較

 ベンチマークの前に今回の検証環境を紹介しよう。検証用にお借りした「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」は、デフォルトのPモード&Gamingモードで検証する。比較対象のカードはTuring世代の兄貴ぶんであるRTX 2060、そしてPascal世代からはGTX 1070と1060、さらにNVIDIAが買い替え需要を掘り起こしたいGTX 960を準備した。ドライバーはGTX 1660 Tiが418.91ベースのレビュー用ベータ版、その他は418.91のWQHL版である。

検証環境
CPU Intel「Core i9-9900K」(8C/16T、3.6~5GHz)
CPUクーラー NZXT「Kraken X72」(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「Z390 AORUS MASTER」(Intel Z390)
メモリー G.Skill「F4-3200C14D-16GTZR」(DDR4-3200 8GB×2、DDR4-2666で運用)
グラフィックス ASUS「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」(GeForce GTX 1660 Ti)、NVIDIA「GeForce RTX 2060 Founders Edition」、NVIDIA「GeForce GTX 1070 Founders Edition」、NVIDIA「GeForce GTX 1060 Founders Edition」、MSI「GeForce GTX 960 GAMING 4G」(GeForce GTX 960)
ストレージ Western Digital「WDS100T2X0C」(M.2 NVMe、1TB SSD、システムドライブ運用)、Crucial「MX300 CT1050MX300SSD4/JP」(M.2 SATA、1.05TB SSD、データドライブ運用)
電源ユニット SilverStone「SST-ST85F-PT」(850W、80 PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(October 2018 Update適用)
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