週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

学ぶ人に合わせた学習方法を実践

勉強版クックパッドを目指すノート共有アプリ『Clear』で世界を狙うアルクテラス

2015年12月15日 07時00分更新

積極的な海外展開を狙うノート共有アプリ

 6月には中小企業へITソリューションを提供するスターティア、電通デジタル・ホールディングスが運用する電通デジタル投資事業有限責任組合、韓国のBonAngels Venture Partners, Inc、三生キャピタル、日本政策金融公庫などから総額1億5000万円でシリーズAの資金調達を果たしている。この中で、スターティアは海外志向の強いスタートアップへ投資を行なう方針を掲げている。アルクテラスも勉強ノートまとめアプリ『Clear』のグローバル展開としてタイと韓国、台湾ですでにアプリを提供しており、2016年に北米、南米、ロシアへと進出を計画している。

 グローバルで進出する国はスマートフォンのインフラが普及しており、かつ一般家庭で教育投資がされている水準にあること。そして、もっとも大事とするのは“助け合いの文化”をもつ国という基準をもっている。英語圏のシンガポールに進出した際、「『オレのノートを人に見せて、何かメリットがあるの?』というように、学生たちはまったく共感してくれなかった」(新井代表)という比較文化的な話がおもしろい。

 海外ではタイ、韓国、台湾にチームを置いている。2015年11月に台湾、12月に韓国でアプリをリリースした。先行するタイではすでに10万ダウンロードを達成している。バンコクが中心だが、日本人が思っているよりもスマホの普及率は高く、教育投資も中流世帯が世帯収入の4割を突っ込んでいるという現状があるという。似たような市場で、インドネシアにも狙いを定める。

日本のオフィスは自由が丘で住宅街の一軒家を利用

リビングのアットホームな雰囲気でエンジニアたちが作業をする

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事