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トレーニングの効率化や廃棄量の減少にも

VRで無菌操作のトレーニング 武田薬品が導入

2019年09月06日 17時45分更新

 武田薬品工業は、感染症ワクチンの製造工程における無菌操作の、VRを活用したトレーニングを導入した。VRで実環境を再現することで、指導者不要で訓練者のみで無菌操作の作業中の遵守事項の確認が行える。熟練者の経験に基づいた判断が反映されており、トレーニング効果の測定が可能となっている。

 本VRトレーニングは日本電気(NEC)とNECソリューションイノベータが提供。NECの「法人VRソリューション」を活用しており、利用は9月から開始される予定。

 VRトレーニングは、無菌室内の設備である安全キャビネットや細胞培養に使用する細胞培養用フラスコ、電動ピペッターといった専用の器具を用いた無菌操作をVRで再現。製造時の遵守事項をVR内で体感学習できるもの。

 また、製造トレーニングを場所や時間を問わず実施できるだけでなく、指導者がいなくても訓練者のみで無菌操作の作業中の遵守事項を確認できる。これまで熟練者が経験に基づいて判断していた部分をVRトレーニングに反映させることにより、客観的にトレーニング効果の測定が可能。また、トレーニング時に用いる溶液や資材の廃棄量を減らすことも可能である。

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