2013年07月13日20時00分

iTunes Storeで週末に観たい映画「NSAが出てくる作品」編|Mac

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 今週のテーマは「作中にNSAが登場する映画」です。NASじゃありませんよ、NSAです。すなわち米国国家安全保障局、国防総省が抱える諜報機関です。平たく言うとスパイの巣窟ですね。米国による組織的な盗聴を告発し、亡命騒動で一躍時の人となったエドワード・スノーデン氏も、元NSAの局員らしいですね。

 そこから着想を得て設定したのが今回のテーマです。諸富デスクは「マーキュリー・ライジング」を、三宅デスクは「エネミー・オブ・アメリカ」を選びました。

●マーキュリー・ライジング
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 面白い! あまり期待していなかった分、余計に面白く感じる! でもそれを差し引いても十分面白い。エンターテインメントとして純粋に楽しめるし、映画好きがうれしくなる小ネタも満載。しかも、ギーク的な視点からの時代考証的にも面白い。マジ良作。ツッコミ所は多々あれど、もっと評価されていい映画です。

 本作の公開は1998年。つまり15年前の作品ですが、色々と隔世の感があります。まず通信手段。まだ有線の電話がメインで、公衆電話とか家電が頻繁に登場します。携帯電話も出てきますが、デカイ。電話番号くらいしか表示できないのに、500mlのペットボトルを平たくしたようなサイズ感。メールなんてパソコンでしか使えません。パソコンのモニターもブラウン管だし。時代考証的に面白いとはそういう意味です。ついでに言うとブルース・ウィリスがまだ若くて肌がキレイ。髪の毛もまだ残っています。

 ちなみに、「ダイ・ハード」シリーズは3作目が1995年で、4作目が2007年なので、本作はその間に製作されたものです。主人公が超人的な活躍をするという意味では、ダイ・ハードに近いものがあります。実際、ダイハードを彷彿させるシーンが結構いっぱいあるんですよね。例えば、よき相棒役がぽっちゃり体型の黒人俳優だったりとか、最後ラスボスが屋上からアレするところとか。ブルース・ウィリス演じる主人公が愛用している拳銃は、S&W社製のシグマというモデルだそうで、これはダイ・ハード2で一躍名が知られたグロック・ガンのパクリ的な拳銃だそうで。細けえことはいいんだよって人もいますが、細かいところが気になるんです。神は細部に宿りますから。

 さて、ようやく映画そのものについて。NSAが巨額の予算を投じて開発した暗号を、天才的なパズル解読能力を持つ自閉症の少年が目視で解いてしまう(えっ?)。そんなことがあってたまるかと憤った開発担当のNSA局員がその少年の抹殺を図り(えっ?)、それをはぐれ者のFBI捜査官=ブルース・ウィリスが阻止する……というお話。基本的なストーリー設計に難があるのは否めませんが、「そういう設定」ってことで納得すれば、アクションも盛りだくさんのサスペンス映画としてかなり楽しめます。A級です。限りなくB級に近いA級ですが。

 何が足を引っ張っているのかというと、キャスティングと絵づくりがイマイチなんです。自閉症児役の少年俳優は天才的な演技を見せますし、ブルースも安定。でもそれ以外がなあ。ラスボスがアレック・ボールドウィンなんですが、その時点でかなりギャグですから。なんだろう、演出の問題なのかなあ、とにかく主役2人以外の演技がチープに見えてしょうがない。それから、ライティングを含む絵づくりがサスペンスっぽくなくて、テレビドラマみたいなのが残念。あと最悪なのが、取って付けたような感動のラスト。他にやりようなかったのかね。

 とまあ、欠点も目立つ作品ですが、それでもトータルで面白いのだから逆にすごいです。それらの欠点を補って余りある魅力がこの作品にはあります。この連載がなければ一生見なかったかも。そう考えるととてもラッキーでした。皆さんも騙されたと思って見てください。ぜひ(諸富)。

マーキュリー・ライジング(字幕版)」をiTunesで見る
(HD版レンタル:400円、SD版レンタル:300円)

●エネミー・オブ・アメリカ
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 NSAが出てくる映画は、大抵は盗聴してる悪役。たまーに、ゲリラとか麻薬カルテルのアジトをかっこよく突き止めたりするけど、ホントに稀だ。この作品は前者のパターンで、一般家庭にマイクやカメラを仕掛けられる盗聴法案を進めようとする政府側。

 で、その法案に反対する議員を暗殺するんだけど、たまたま野鳥観察していた人がビデオに撮ってしまい殺される。その直前、たまたま街でばったり会った大学の同級生である弁護士にそのテープを渡して、それがたまたまウィル・スミスという内容だ。もちろん、途中から出てくる助っ人は、たまたま元NSAの職員なので、神の存在を意識せざるを得ない。

 逃げる主人公と追っかけるNSAだけど、衛星や盗聴、街頭カメラなどを巧みに使って次第に追い込んでいくが、このあたりは昨今の犯罪者の特定などにも活用されている。今では普通じゃん、という時代変化を楽しむのも見所のひとつだ。

 PC/IT関連の知り合いに個人情報をものすごく気にする人がいて、丁に似た文字のついているカードは絶対に使わない。レンタルは諦めて購入に切り替えたそう。またクラウドは信用ならないので、ゴーグルっぽい名前のアカウントは作らない。スマホもケータイも契約解除という、むしろ何かしでかしたのではないかという過敏な人もいる。

 その人が敬愛するのが、先述の途中から出てくる元NSAの職員(ジーン・ハックマン)だ。銅線の籠の中で電波を防いで仕事するなど、なかなかのキャラ立ちなので必見です。終盤の香港銃撃映画のような展開や、オチのひねりもそこそこ楽しめますよ。(三宅)。

エネミー・オブ・アメリカ(日本語吹替版)」をiTunesで見る
(HD版レンタル:400円、SD版レンタル:300円)

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