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BYD「RACCO」

ラッコと一緒に、東北にいるホワイトライオンに会ってきた【BYD RACCO長距離レビュー】

2026年10月26日 18時00分更新

軽自動車とは思えない運転席まわりの充実ぶり

 次に驚いたのは運転席。パッと見た感じは普通なのですが、やることなすことが「ここまでやる?」と。まずはシート。300Premiumのシート表皮は合成皮革です。ちなみに200はファブリック、300Plusは防水性を備えた高級ファブリックなのだとか。そして運転席は6ウェイの電動調整機構付きです。

 ステアリングホイールは3スポーク型。クルーズコントロール系の操作は左手側で行ないます。このあたりは輸入車っぽいなぁと思いました。ステアリング位置の調整機構は手動ですが、チルト(上下の角度)だけでなく、テレスコピック(前後)の調整も可能! 国産の軽自動車はチルトだけということが多いだけに、最初は良い意味で戸惑いました。

タイヤ空気圧表示に保温カップホルダーまで

 運転席まわりでもうひとつ戸惑ったのが、メーターの表示。なんとタイヤの空気圧が表示されているではありませんか。普通車、それも高級なクルマならいざ知らず、軽自動車でこの表示はあまり見かけません。BYDにとってラッコは初めての軽自動車ですから、軽自動車という別カテゴリーのクルマを作るのではなく、「普通車を小さくしたら軽自動車になる」という考えでクルマ作りをしたのでしょう。

 それはアームレストにも表れています。小さいながらも小物入れを用意しています。これも国産の軽自動車ではあまり見かけない装備です。

 とどめがセンターコンソールにあるカップホルダー。なんと保温機能付きで、50度くらいまで温められるのだそう。ボトル缶コーヒーが温かくなるまでにはソコソコ時間がかかりましたが、寒い日の通勤などにはうれしいかもしれません。

 軽自動車っぽいところとしては、助手席前の大型トレイと、シート下のシューズボックスが挙げられます。大型トレイはマチが深くて良いあんばい。スマホや財布が運転中に転げ落ちることがありません。シューズボックスは助手席側だけでなく、後席側からも取り出せるのはGood。

スティック式シフトと盛りだくさんの車両設定

 シフトセレクターはスティック式で、見慣れないノブ形状。LEDで文字が光るのですが、今どのポジションに入っているのかは、ちょっとわかりづらいかも。軽自動車は、誰もが取扱説明書を見なくても使い方がわかることが重要な気がします。

 センターディスプレイは、いわゆるディスプレイオーディオで、ナビを利用する際はスマートフォンを接続します。ワイヤレス接続に対応していますが、充電しながら使いたい場合や、より確実に接続したい場合はケーブル接続のほうがよいかも。車両側には2つのUSBポートがありますが、ディスプレイオーディオとはつながっていないようで、ケーブルは横から差し込みます。

 ディスプレイで車両の設定項目を見ると、これまた盛りだくさん。「やっぱり普通車をコンパクトにしたら軽自動車になる」という思想なんだな、と思ったり。いまの日本では軽自動車をファーストカーとしている方が多いので、これはこれでアリな気もしますし、一方で「軽自動車でここまで高機能だと、コンパクトカーとかいらなくなっちゃうよね」とも思います。軽自動車をどのように捉えるか。それがこれからの自動車業界の課題である気がします。

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