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BYD「RACCO」

ラッコと一緒に、東北にいるホワイトライオンに会ってきた【BYD RACCO長距離レビュー】

2026年10月26日 18時00分更新

 タイトルを見て「何が何やら」と思われたことでしょう。カンタンに言えば、話題の軽EV「ラッコ(RACCO)」で東京から福島県まで片道約280kmを走り、東北サファリパークにいる「ホワイトライオン」を見てきたという、いわゆるロングランリポートです。

BYD初の軽EV「ラッコ」とは?

 ラッコは、中国の比亜迪汽車(BYD)が作り上げた、同社初となる軽自動車規格のバッテリーEV(BEV)で、日本で人気の「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるタイプのクルマです。

 グレードは、航続距離210kmの「RACCO 200」と、航続距離320kmの「RACCO 300Plus」「RACCO 300Premium」の3種類。航続距離が300kmを超えるという点も驚きですが、さらに驚かされたのが価格で、RACCO 200が214万5000円、最上級のRACCO 300Premiumでも249万7000円。発表されたときは目を疑いました。そして実車を見ながら思うのは「まぁ、よくぞここまで……」ということ。驚かされたポイントはいくつもありますが、大きく2つご紹介します。

まるでN-BOX!? 後席とスライドドアの使い勝手

 ひとつ目は後席。座面がチルトアップしたり、後席が前後にスライドしたりと、まんまHondaのN-BOXではありませんか。個人的にN-BOX最大の魅力にして心惹かれる部分だっただけに、「ここまでコピペして良いんか? 栃木方面から怒られないのか?」と心配になります。開発に携わったのは日産でSAKURAを作っていた人ですが……。

 さらにプラスアルファの要素も入れてきました。まずはアームレスト。軽自動車でアームレストはあまり見かけません。さらに、運転席と助手席の背面に設けられた“輪っか”。これは何かというと傘立てで、センターコンソール部分には取り外し可能な水受けが用意されていました。これはベリー便利! 実にイイです!

 ふたつ目が電動スライドドアの開閉機構。「それって他の軽スーパーハイトワゴンにも付いているのでは?」と言われれば、その通りなのですが、他社がドアの下に足先をかざして開閉するのに対し、ラッコは路面に投影されたライトの上を踏むという動作で開閉できます。これなら片足立ちしなくてもよいですし、何よりわかりやすい。足をかざす方式は、どこにかざせばよいのかがわかりづらいんですよね。

 300Plusと300Premiumには、シートバックテーブルを標準装備。ドリンクホルダーも2つ用意されています。ここまで充実していれば……と言いたいのですが、後席にはスマホ充電用のUSBポートがありません。これはちょっと残念なところです。

 後席ついでに、背もたれを倒しながら荷室の様子もチェックしましょう。ますますもってN-BOXじゃないか、と思ったり。日本で最も売れているN-BOXのユーザーが、EVにしようかなと思ったときに、そのまま違和感なく移行できてしまう。いや、それ以上の使い勝手が提供されていると受け取りました。

 ただ、ひとつだけ問題があり、それはバックドアを強く閉めないと「半ドア」と判定されてしまうこと。重くて大きなバックドアを「バタン」と閉めるにはかなりの力が必要で、小柄な女性には大変かもしれません。バックドアそのものが大きいこと、後席に人を乗せる予定がまったくなかったことから、筆者は後席を倒して、スライドドア側から荷物を積み込んでいました。

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