【実質200万円切り】BYDの本気がエグい! 日本専用軽EV「ラッコ」は国産軽自動車の脅威になるか?
2026年07月30日 08時00分更新
日本の軽市場を徹底研究
最長320km走る軽EV「ラッコ」上陸
BYDは28日、日本の軽自動車市場に真っ向から挑む戦略的EV「ラッコ(RACCO)」の発表会を開催し、同社のEV技術を注ぎ込んだ日本専用モデルを公開しました。
発表会の冒頭で登壇した経営陣は、世界で累計1700万台の新エネルギー車を販売してきた実績と、12万人のエンジニアを擁する技術力を強調しつつ、このラッコは日本の狭い道路やユーザーの日常生活を徹底的に研究してゼロから開発された「日本のためだけの軽自動車」であることを宣言しました。
車両の概要として、ラッコは日本のユーザーが最も支持するスーパーハイトワゴンに両側電動スライドドアを組み合わせたパッケージを採用しています。ラインナップは航続距離に応じて2種類用意され、エントリーモデルの「200」は一充電で200km、上位モデルの「300」シリーズは軽EVとして最長クラスの320kmを実現しました。
特筆すべきはその技術基盤で、世界初となる「X-PACK統合アーキテクチャ」を採用。これは、電源システムをバッテリーパック内に高度に集約することで、限られた軽規格の中で安全性と室内空間を極限まで追求しています。
具体的には、独自の「ブレードバッテリー」を車体構造の一部とするCTB(Cell to Body)技術により、従来の軽自動車と比較して車体剛性を34%向上させつつ、室内では1.4mの子どもが立てるほどの垂直空間を確保しています。
実質200万円切り&充実の長期保証
EV乗り換えの壁を壊すBYDの価格戦略
価格戦略においても、BYDは市場に強いインパクトを与えました。エントリーモデル「200」の車両本体価格を214万5000円に設定し、国の補助金15万円を適用することで実質200万円を切る価格を実現しています。
次に「300 Plus」は239万8000円、最上位の「300 Premium」でも249万7000円と、エンジン車のスーパーハイトワゴンと比較検討できる現実的な範囲に収めてきました。
さらに、バッテリーメーカーとしての自負から、軽自動車最長クラスのバッテリー保証や、6年15万kmの車両保証を付帯し、残価設定型ローン「RACCO 楽っとプラン」では月々1万9300円からの支払いを提示するなど、EVへの乗り換えに対する心理的・経済的ハードルを大幅に下げています。
広瀬アリスも絶賛の「動く自分の部屋」
軽初のSDV化で車がアプデし続ける!
発表会の中盤にはアンバサダーを務める広瀬アリスさんが登壇し、実際にラッコを体験した感想を共有しました。広瀬さんは、外観からは想像もつかない室内空間の広さを「動く自分の部屋」と表現し、EVならではの静粛性によって走行中も会話が弾む点に驚ろいていました。
ステージ上では、両手に荷物を持った状態でも足元のセンサーでドアが開く「足上げ式電動スライドドア」の実演が行われ、日常の買い物やペットとの外出における利便性が高く評価されました。
さらに、本モデルは軽自動車として世界初となる「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」としての側面も持っています。これはスマートフォンと同じようにソフトウェアのアップデートによって購入後も車をアップデートし続ける仕組みであり、単なる移動手段を超えた新しい価値を提供します。
BYDオートジャパンの東福寺社長は、このラッコを日本の新しい軽の定番にすることを目指し、全国77拠点の販売ネットワークをさらに拡大させながら、年間1万台の販売に挑戦すると意気込みを語りました。
テクノロジー、価格、使い勝手のすべてにおいて「一番いい軽自動車」を目指して“日本のために”開発されたラッコは、日本のモビリティ社会の電動化を加速させる重要な1台になりそうです。
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