●スピード調整だけでなく、逆回転も可能
操作ボタンは、基本的に電源ボタン1つだけ。一度押すと「0F」(OFFだと思われる)という文字とバッテリー残量が表示されるだけで、スグに表示が消えてしまいます。
ルーターを回転させるには、電源ボタンを長押しする必要があります。回転は必ず「10×1000RPM」……つまり、毎分10000回転から始まり、電源ボタンを押すたびに、毎分2000回転ずつ上昇。毎分16000回転の次は毎分0回転となり止まりますが、これは電源オフとは別で、待機状態となります。さらにもう一度押すと回転が始まり、毎分6000回転、毎分8000回転、毎分10000回転……と変化がループします。
ただし、この回転数はあくまで目安であって、正確ではありません。回転数計で測ってみると、設定で毎分6000回転とした場合でも、実際は毎分10700回転となっていました。
気になったので6つの回転数設定全てで確かめてみたところ、設定で毎分2000回転増やすと実回転数は毎分900~1000回転くらいずつプラスされていくという結果に。最終的には、毎分15300回転まで上昇していました。設定と実際の回転数が違うのはモヤモヤしますが、少なくとも回転数が逆転するということはありませんから、回転数設定の数値は、単純に強さのレベルみたいなものだと考えておけばいいでしょう。
ちなみに、回転数の設定と実際とが乖離しているというのは、今回の製品に限りません。手元にあった3製品で測ってみましたが、どれも結構適当です。ミニルーターの代名詞的ブランドDREMELの製品ですら、1~3割ほどズレがありましたので、ルーターの回転数はあくまで目安にすぎないようです。
少し脱線してしまいましたが、話をマルチルーターキットに戻しましょう。この製品の魅力のひとつとなっているのが、充電しながらでも使えること。電池切れで充電待ち……なんて事もなく使えるため、作業の中断時間が短くなります。
ただ気になるのは、充電しながらだと回転数が変わることでしょうか。どの設定でも、毎分2500~3000回転くらい上昇するので、この点は気を付けたいところです。
面白いのは、回転中に素早く電源ボタンを2回押すと「F」の表示が「R」となり、回転方向が逆になること。削ったあとのバリが出る方向や、削りカスの飛ぶ方向をコントロールできる、といったメリットが考えられます。また、回転方向を選べると、ルーターを持つ手や向きを自由に選べるというのもいい点でしょう。
先端にはLEDライトが内蔵されており、対象を照らしながら作業することができます。といっても、そこまで明るくないため、暗闇での作業ができるようなものではありません。あくまで、薄暗くて見づらい奥まった部分が多少見やすくなる、くらいのライトです。
内蔵バッテリーの駆動時間は、公称で約1時間。ただし、連続使用は20分までで、再度使う場合は20分休ませる必要があります。これは熱を冷まし、モーターやバッテリーの負担を軽減、故障しないようにするためのもの。少々面倒に感じるかもしれませんが、安全のためにも守るようにしましょう。
ちなみに、実験的に40分ほど無負荷で回転させてみましたが、20分で自動的に止まるということはありませんでした。作業時間を見つつ、自分でコントロールしていくといいでしょう。
●ビットの交換方法はマニュアルをダウンロードして確認!
付属の簡易マニュアルには回転の仕方などは説明があるものの、ビットの交換方法については言及がありません。公式ページからダウンロードできるマニュアルでは詳しく解説されているので、こちらを参考にしました。
ザックリと手順を説明しておくと、まず、ストッパーボタンを押して回転軸が回らないようにします。この時、必ずストッパーボタンが奥まで入り、軸が固定されていることを確認しましょう。そうでないと、コレットカバーをスパナで回したときに、空回りしてしまいます。
コツは、ストッパーボタンを最初から強く押さないこと。軽く押しつつ、軸を指でゆっくり回し、凹みにはまって軸が回らなくなるポイントを探りましょう。
次に、付属のスパナでコレットカバーを回して緩めます。ここで、ストッパーボタンを手放しても大丈夫。続いてビットを引き抜き、使いたいビットへと交換します。最後に再びストッパーボタンで固定しつつ、スパナでコレットカバーを締めれば完了です。
付属のビットは12本ありますが、このビットの使い方を簡単に説明しておきましょう。
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